
シカゴ。大手出版社の企画部に勤めるトム・スタンスフィールド(アシュトン・カッチャー)は、未だ社長ジャック・テイラー(テレンス・スタンプ)に面会したこともない平凡な社員だった。
そんなトムは、ある日、テイラーに呼び出され、提案したい企画の説明を求められる。
厳格で神経質なテイラーは、トムが話し始める前に、秘書のオードリー・ベネット(モリー・シャノン)に、あれやこれやと注文をつける。
そして、テイラーは、トムと相談した結果だと言って、オードリーをクビにしてしまう。
戸惑いながら自分の部署に戻ろうとしたトムは、テイラーの娘で、心惹かれるリサ(タラ・リード)に呼び止められる。
リサはパーティーに行きたいため、トムに自宅の留守番を頼もうと、彼を誘ったように見せかけ、それを承諾してもらう。
その夜、屋敷でテイラーに迎えられたトムは、その場でパーティーが行われないことと、リサも出かけてしまっていることを知る。
テイラーは、リサの企みを知り憤慨するものの、仕方なくトムに、大切にしているフクロウの”OJ”を世話をするようにと言いつけて出かけてしまう。
暫くすると、テイラーの息子のレッド(アンディ・リクター)が現れ、訪ねてくる人物に渡すよう小包を預かる。
そこに、復職を願ったオードリーが訪ねて来て、その場で恋人のスパイク(タイラー・ラビーン)と喧嘩を始める。
トムは、OJに水を与えるのを忘れ、慌ててトイレの水を飲ませる。
そこにリサから電話があり、トムは、朝までいて欲しいと頼まれて、それを承知する。
怒ったスパイクに置いていかれたオードリーは、泊まる場所がなくなり、屋敷に残ることになる。
やがて、T・J(マイケル・マドセン)という男が現れ、トムは、レッドに預かった包みを彼に渡す。
OJの食事の時間になり、トムは餌のネズミを与えようとするが、誤ってOJを外に逃がしてしまう。
トムがOJを捜しに出ている間に、オードリーは応援で、友人のスピード(デヴィッド・ケックナー)、ティナ(カルメン・エレクトラ)、ダリル(ロン・セルモア)を呼び寄せる。
トムは彼らを追い出すようオードリーに指示し、そこに、恋人のハンス(キーナン・トンプソン)と喧嘩したリサが戻ってくる。
リサは気落ちして部屋に閉じ篭ってしまい、OJを林で確認したスピードらが戻り捕獲作戦を始める。
その後、父からトムがゲイだと聞いていたリサは、彼を異性と思わずに楽しい時間を過ごし、ストリップまで始めてしまう。
それが誤解だと分かったリサは、トムの気持ちを知り、二人は盛り上がる。
実は、父親テイラーから、屋敷には立ち入りを禁じられていたレッドだったが、彼はトムを呼びT・Jの元に行かせる。
トムは、部屋を粗探しするT・Jから、包みの麻薬が小麦粉だったと因縁をつけられる。
そこに、リサの恋人ハンクが現れるが、トムはOJを見つけて、それを追い、隣人のガートルード(シャーロット・ザッカー)の家に向かう。
ガートルードは、トムに甥のジョージ(ジム・バーンズ)を紹介し、現れた青年が娘ジュリー(エヴァー・キャラダイン)の相手だと思い込むケン(ジェフリー・タンバー)が現れ、間違いだと分かり追い出されてしまう。
オードリーに、ティナの胸にシコリがあるかを確めて欲しいと言われたトムは、二人の胸を触りそれを確認する。
それをリサに見られてしまい、呆れた彼女はトムを見限ってしまう。
トムは、T・Jがまだ屋敷にいたことに気づき銃を向けるが、彼は放尿を始めてしまう。
テイラーが、T・Jと通じていたことに気づいたトムは、睡眠薬をオードリーからもらいT・Jを眠らせる。
現れたジュリーの相手をしなくてはならなくなったトムは、彼女をレッドに任せ、結局、死んでしまったT・Jを埋めようとするオードリーらを見て驚いてしまう。
そこにリサが現れ、死んだと思っていたT・Jが突然、息を吹き返し、地中から飛び出して彼女に襲い掛かる。
リサを命がけで救ったトムは彼女に感謝され、テイラーから、駅に迎えに来るようにというの連絡が入る。
トムがテイラーを迎えに行っている間に、リサやオードリーらは、荒れ果てた屋敷内を片付け始める。
テイラーを駅で迎えたトムは、ポケットにいたネズミを狙い現れたOJを見て焦ってしまう。
屋敷には警察が駆けつけ、ハンスが首吊り自殺をしようとして騒ぎとなる。
そこに、OJに気を取られ、運転を誤ったトムの車が屋敷に飛び込んでくる。
怒り心頭のテイラーに対して、彼とT・Jの関係を暴露しようとしたトムだったが、それが間違いだと分かる。
T・Jが麻薬の取引で、自分に会いに来たことをレッドが告白し、彼はそれをトイレに流したことも話す。
トムは、そのせいでOJが興奮したことに気づき、テイラーはOJが飛んでいるのを見て喜ぶ。
しかし、テイラーは、トムを逮捕するよう警官に指示し、彼はリサの理解も得られずに連行される。
翌日、テイラーと共に出張に行くことになったリサに、レッドは、トムに責任はなく、父親に歯向かった彼を、保釈させることを告げる。
テイラーは、親の愛に飢えていたという子供達の会話を聞いてしまう。
トムは保釈され、リサの元に向かい、どんな抵抗にも立ち向かうことを伝える。
そこにテイラーが現れ、リサと親子の絆を取り戻した彼は、トムを理解して、責任ある仕事に就かせることを伝える。
その後、トムは会社を大改革して、実体験を基にした本をリサの挿絵入りで出版し、大成功を収める。
キャスト
トム・スタンスフィールド:アシュトン・カッチャー
リサ・テイラー:タラ・リード
ジャック・テイラー:テレンス・スタンプ
オードリー・ベネット:モリー・シャノン
T・J:マイケル・マドセン
ポール:ジョン・エイブラハムズ
レッド・テイラー:アンディ・リクター
スパイク:タイラー・ラビーン
アーサー:パトリック・クランショウ
シェリル:アンジェラ・リトル
スピード:デヴィッド・ケックナー
ティナ:カルメン・エレクトラ
ダリル:ロン・セルモア
ハンス:キーナン・トンプソン
ガートルード:シャーロット・ザッカー
ジョージ:ジム・バーンズ
ケン:ジェフリー・タンバー
ジュリー:エヴァー・キャラダイン
ヘンダーソン:デイヴ・フォーリー
スタッフ
監督 デヴィッド・ザッカー
脚本 デヴィッド・ドーフマン
製作 ジョン・ジェイコブス
ギル・ネッター
製作総指揮 パディ・カレン
アンドリュー・ローナ
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
ブラッド・ウェストン
音楽 テディ・カステルッチ
撮影 マーティン・マクグラス
編集 サム・クレイヴン
パトリック・ルシェール
製作会社 ディメンション・フィルムズ
配給 ディメンション・フィルムズ
公開 2003年8月22日
上映時間 86分
90分(R指定版)
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $14,000,000
興行収入 $15,550,605
$18,191,005