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Channel: 芸術家く〜まん843
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「逆境経営」桜井博志 ダイヤモンド社

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478026211/businessbookm-22/ref=nosim

低迷を続ける日本酒の業界でひとり気炎を吐く旭酒造の代表取締役社長桜井博志氏による経営哲学。

テレビ東京系列カンブリア宮殿で取り上げられ活躍、実は旭酒造が手掛ける人気の日本酒「獺祭(だっさい)」は「純米大吟醸」のジャンルで全国トップで2013年に1万1400石(日本酒は1升瓶100本で1石)今や世界約20カ国で販売されている。

やる気のない営業と旧態依然とした酒造りで苦戦し話題性優先しテレビに出演した結果一時的な需要急増で大パニックとありとあらゆるトラブルを経験した結果辿り着いた結果の考えは美味しいお酒を作る、最高のひとつに磨き上げる、軸をぶらさないとシンプルに。

志を立ててからどんな戦略を立て今日の成功にいたったかその詳細が書かれている一冊。

まとめ


「たったひとつ」を「最高のひとつ」に磨き上げる。

小さな酒蔵であることが、どうすれば強みになるのだろうか。そう考えて、小規模な仕込みでないと造れない、しかも少量ずつでも愛され続ける純米大吟醸酒に絞りました。

「普通」はすなわち「負け」である。

酒のありがたみや飲み方は、変わってきているのです。酒造りも変わらなきゃいけない。

「話題性」や「物語性」「非日常性」で酒は売らない。

伝統にはこだわるが、手段にはこだわらない。

数日考えるうち、私は割り切ることに決めました。「自分で造ろう。そうすれば、今まで杜氏に遠慮して安易に流れていた酒造りも、したいようにできる。挑戦できる!」思いきって杜氏制を廃止して、残っていた製造経験ゼロの社員4人とともに、自分たちで酒造りを始めたのです。

当分、社長車は中古車と縁が切れそうもありません。新車は遠い……。一生無理かもしれません。でも、いいんです。酒蔵が趣味ですから。

商品は王道を歩ませ、安易にブレない。

「費用対効果」と言った瞬間に、この程度でいいんだ、という甘さが出る。

若い人を育てるために肝心なのは、会社を大きくすることではないかと思います。右肩上がりで事業が忙しくなれば、その対処法を社員が勝手に考えて育つからです。

「とにかく量じゃない」「たくさん売れなくてもいいから、お客様の楽しい人生のお手伝いをする」「質で勝負できる」酒を目指して、現在の純米大吟醸しか造らない蔵に変わってきたのです。

まさに今、世界は地理的な距離ではなく、人と人との関係で動いている。

世界で活躍する者はみな祖国を尊敬している。

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