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Channel: 芸術家く〜まん843
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「値上げのためのマーケティング戦略」菅野誠二 クロスメディア

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http://amazon.co.jp/o/ASIN/4844373358/mag06-22/ref=nosim/

値決めは経営。

営業部門は安ければ簡単に売れるから値段を安易に下げようとする。

値決めは決して営業部に任せるべきではなく経営者が決めるべきもの。

こうした値決めをするためには商品毎に利益が見えなくてはいけない。

Aという商品の原価はこれくらいで販売費はこれくらいだから売値がいくらなので利益がいくら。

こうしたデータが毎月把握できないと値決めの効果が測定できない。

経営者に値決めのための情報提供が必要。

要はお客様が買ってくれる限界まで高い値段で売ることが大事でそのために無料戦略も含めて色々な工夫をしていかなくてはならないことがわかった一冊。

まとめ

マイクロソフトのオフィスを、グーグルはアップス(Google Apps)で「無料」または定額設定にして転覆させようとしている。

スティーブ・ジョブスは25年以上前、ジョン・スカリー元アップル社長に、iPhoneの原型のようなスケッチを見せ「こんな電話をつくりたい」と言ったという。


無印良品を運営している良品計画は、顧客からアイディアを募り、欲しいモノに投票してもらい、デザインに投票してもらう。最終製品までの工程進捗を報告し、購入の予約を募って一定の数に達すると商品化を決定する。

変動費が1個あたり60円で売値100円の商品を10万個 売り上げていた企業は400万円の限界利益を得、そこから固定費が30%で300万円を引いた場合に、100万円を利益として得る。もし価格を25%値引くと、同じ額の利益を確保するためにはなんと販売量を2.7倍にしないと損をする。逆に25%値上げができれば販売数量は約40%落としても良いことになる。

取引毎の利益を現状把握する。メーカーが商品をチャンネルの多段階に渡って流通させている場合、それぞれのステップで発生するリベートやアローアンスを商品ごと、顧客ごと、注文ごとに分析して実態を把握する。

欧米では適切なプライシングを実行するためにプライシングマネージャーを設置する企業が増えている。まず必要な分析から事実ベースのデータを収集し、科学的な顧客価値創造プライシングのアプローチをする責任部門を設置すべきではないか。


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