天海祐希の主演連続ドラマ『緊急取調室』が2014年1月からスタートする!天海がテレビ朝日の連続ドラマで主演を飾るのは、今回が初。しかも本作では女優人生で初めて“落としのプロ”、“尋問のエキスパート”である取調官という役どころに挑む。そんな初尽くしとなる本作に向け天海の気合も十分だ。なんと役のために長く美しい髪を約20cmも潔くカット!その凛々しさと颯爽とした佇まいにさらなる磨きをかけ新境地開拓へと突き進む。天海が今回演じる取調官・真壁有希子は叩き上げの女刑事。数々の凶悪事件を解決に導き優秀な人材のみが集められる警視庁捜査一課特殊犯捜査(=SIT)の長にまで上り詰めた人物だ。だがある事件における失態の全責任を負わされる形に。その結果可視化設備の整った特別取調室で厄介な被疑者を取り調べる捜査一課の専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」に配属される。一癖も二癖もあるベテラン取調官たちに囲まれ一筋縄ではいかない犯人との“言葉と心理戦による駆け引き”を行いながら事件の裏に隠された真実を追求していく有希子。やがて彼女は過去の未解決事件を追ううち“驚愕の事実”をも暴いていく――。強さと弱さ繊細さと大胆さが要求される有希子役。この難易度の高い役を天海がどう料理し体現していくのか!?期待は募る一方だ!
■舞台は取調室!井上由美子が描く“究極の人間力による新しい刑事ドラマ”
「取調室」――真実に辿り着くために闘う刑事にとっても罪を隠蔽しようとする犯人にとってもそこは最後の戦場。そんな密室の戦場で展開される銃も武器も持たない生身の人間同士の死闘をスリリングかつ爽快感あふれる物語展開とともに描くのが『緊急取調室』だ。この“究極の人間力による新しい刑事ドラマ”の脚本を手掛けるのは…『GOOD LUCK!!』『白い巨塔』『14才の母』『同窓会~ラブ・アゲイン症候群』『パンドラ』シリーズなど数々の名作ドラマを生み出してきた稀代のストーリーメーカー・井上由美子。もちろん本作は井上によるオリジナル・ストーリーだ。取調室で毎回繰り広げられる密室劇と並行し有希子がキントリ・メンバーとのチームワークを徐々に形成しながら物語の根幹である“過去の未解決事件にまつわる真相”を究明していく過程をも紡ぎ出していく本作。鬼才・井上由美子だからこそ描き切ることができる緻密な人間模様、息をのむストーリー展開がこの冬かつてない感動と興奮を日本中にもたらす!
■紅一点・天海と個性あふれる男たちが織りなす極上の芝居合戦
天海祐希を中心に『緊急取調室』には独自の個性と存在感が光る本格派俳優たちが集結した。有希子が所属する曲者揃いのキントリのメンバーには管理官・梶山勝利を演じる田中哲司をはじめ小日向文世、大杉漣、でんでんといった味と実力を兼ね備えた俳優たちをキャスティング。さらにキントリに敵対心を抱く捜査一課の刑事コンビを速水もこみちと鈴木浩介が演じるほか篠井英介や草刈正雄ら独特の雰囲気をもつ俳優たちも一堂に会する。天海と彼らによる極上の芝居合戦は間違いなく本作をより見応えのあるドラマへと昇華してくれるはずだ!
○真壁有希子(45)天海祐希
キャリア不合格組の警部補。所轄時代に現・警視庁刑事部長の郷原に能力を認められ警視庁捜査第一課へ。その後特殊犯捜査(SIT)第3係長の主任に就任。女性初のSITの長として犯人と交渉を行ってきた。ところがバスジャック事件で交渉に失敗。犯人に発砲するという失態を招き取り調べ専門チームである捜査第一課緊急事案対応取調班(通称・キントリ)に配属される。上にも下にも媚びない一匹狼タイプ。強さと弱さを兼ね備えている。過去に起こったある未解決事件の影響で犯罪を強く憎んでいる。
○梶山勝利(46)田中哲司
捜査第一課緊急事案対応取調班(通称・キントリ)を統括する管理官。ノンキャリアだが冷徹な判断力と要領の良さで出世を重ねてきた。女性被疑者の取り調べのために女性取調官の補充を要望していた折有希子がバスジャック事件で失態を犯す。昔からよく知る有希子の“交渉術におけるエキスパート能力”に目を付けキントリの新メンバーに抜擢。決断力で部下を引っ張る男。
○渡辺鉄次(30)速水もこみち
警視庁・刑事部捜査一課殺人捜査第一係の刑事。係長である監物大二郎とコンビを組んでおり周囲から「もつなべコンビ」と呼ばれる。恐怖感や駆け引きの機微というものを持たない怪力男。上司である監物の命令ならばどんなことも従順に従う部下としては優秀な男。
○監物大二郎(41)鈴木浩介
警視庁・刑事部捜査第一課の殺人捜査第一係長。部下の渡辺鉄次とコンビを組んでおり周囲から「もつなべコンビ」と呼ばれる。自分たちが検挙した犯人を横取りしていく緊急事案対応取調班(通称・キントリ)に対して敵意を抱いている。すぐ物に当たる度量の小さい男。
○相馬一成(52)篠井英介
警視庁・刑事部捜査一課の課長。ノンキャリ。緊急案件の場合被疑者の取調べを捜査第一課緊急事案対応取調班(通称・キントリ)に行わせるかどうかを判断する。陰険で下には横柄。上には媚を売るタイプ。警察内部の裏情報には精通している。
○郷原政直(54)草刈正雄
警視庁・刑事部の部長で緊急事案対応取調班(通称・キントリ)の設立者。ノンキャリアながらその人格と才覚で刑事部長にまで上り詰めた。警察官の鑑のような男。所轄時代の有希子の働きぶりに目をつけ本庁勤務に推薦した人物でもある。
○菱本進(56)でんでん
警視庁・刑事部捜査一課の緊急事案対応取調班(通称・キントリ)の刑事。刑事人生の大半がマル暴一筋で見た目も物言いもまるでヤクザ。女性警察官は邪魔だと思っている。犯罪の生き字引。おだてたり脅しや取引をもちかけたりと海千山千の経験で犯人を落とす。
○中田善次郎(57)大杉漣
警視庁・刑事部捜査一課の緊急事案対応取調班(通称・キントリ)の刑事。「ホトケの善さん」と呼ばれるほどとにかく温和で人情味あふれる善人。どんな凶悪犯であっても更生する力があると信じている。犯人には無駄にテクニックを駆使せず誠実にあたり情で落とす。
○小石川春夫(55)小日向文世
警視庁・刑事部捜査一課の緊急事案対応取調班(通称・キントリ)の刑事。犯人にはソフトに対応するが徹底した洞察力を発揮して追い込む。有希子がキントリに異動してきたことも訝しく思っている。普段はいつも笑顔。だが誰も彼が本当に笑っているとは思っていない。
第5話あらすじ
公園の池に捨てられたスーツケースの中から男の絞殺体が見つかった。被害者は詐欺グループの幹部・真木祐介(竹財輝之助)。監物(鈴木浩介)が8年前に取り逃がした指名手配犯だった!それからまもなく事件当夜にスーツケースを池まで運ぶ男を目撃したという人物が別々に名乗りを上げてくる。目撃者は春日小夜子(根岸季衣)望月芳江(茅島成美)松井蘭子(西尾まり)の3人。いずれも主婦ということで有希子(天海祐希)が事情聴取をすると、犯人の人相に関しては判を押したように同じ証言が飛び出す。3人によれば犯人は40歳前後の中肉中背の男。髪は短く眉が濃く細面で頬にはほくろがあったという。
真木を取り逃がしたことに今も責任を感じている監物は3人の証言をもとに執念の捜査を開始。相棒の渡辺(速水もこみち)遺体発見場所を管轄する所轄の刑事・石田克之(正名僕蔵)とともに男がスーツケースを運ぶ際に通り過ぎたと思われるマンションの防犯カメラを徹底チェックする。ところがどういうわけか主婦たちの証言と合致する男は一人として映っていない…。そんな中有希子はふと3人の証言に違和感を覚える。3人が犯人を目撃したのは視界が悪い夜しかも別々の場所からだったにもかかわらず揃いも揃って頬のほくろを指摘していたからだ。
主婦3人は何らかの理由で口裏を合わせ偽りの証言をしているのかもしれない…!
有希子ら緊急事案対応取調班(=キントリ)のメンバーは主婦3人の身辺を調査。ところが3人には主婦という点以外に共通点がまるでなく家族を含めても接点が一切出てこない。だとすれば彼女たちはどうやって口裏を合わせ何のために嘘の証言をしたのか――有希子は3人をマル裸にすべく特別取調室にもう一度呼び出すのだが…!?
コメント
○天海祐希 コメント
今回は有希子のイメージに合わせて髪を黒くしバッサリと切りました。実はずっと長い髪を切りたいと思っていたので切った瞬間は嬉しくなりました。その後の手入れもとてもラクで(笑)気に入っています。そんな新たな髪型で挑む有希子役は相当かっ飛ばしていると思いますし真剣かつ楽しみながら演じております。毎回の見せ場となる取調室での攻防戦も演じていて本当に面白いですよ!私たち刑事側のみならず素晴らしいゲストの方々とも至近距離でお芝居をしながらガチで勝負ができるので本当に勉強になっています。今回は私のように“おじさんみたいな女の人”もいれば“おばさんみたいな男の人”もいる性別を超越した楽園が広がる現場(笑)計り知れないチームワークが築かれていて毎日が楽しくて仕方ありません。特にキントリ・メンバーを演じられる“人柄も技量も何もかも兼ね備えたおじさま軍団”の皆様の巧妙なお芝居を目の当たりにできることは私にとってすごく楽しみな要素です。今は「これだ」と明言はできませんがこの作品に関わることで日々得ているものが明日の私に必ずや良い影響を与えていると実感しています。このような現場に身を置きドキドキワクワクしながら素敵な時間を重ねられるなんて…本当にありがたいです!井上由美子先生の脚本からもものすごい力添えと安心感を頂いております。井上先生が選ばれる言葉はどれも素敵で心情に寄り添ってくれる台詞ばかり。先生が書かれたものを誠実かつストレートに表現できたら素晴らしい作品が出来上がるんだろうなと感じています。また被疑者も含めた各登場人物にそれぞれの事情と過去があって皆さんの心に刺さるドラマだとも感じています。私自身も台本を頂くたび「今回はどんな物語なんだろう!?」とワクワクすると同時にそれぞれの事情に胸を痛めては「いったい何が正しいのだろう…」と考えさせられながら読み進めています。そんな初めて台本を読むときの気持ちがドラマを観て下さる皆さんにも伝わることを願いつつ刑事として最後まで正義を貫きたいと思います!
○三輪祐見子(テレビ朝日プロデューサー) コメント
テレビ朝日の連続ドラマに今回初めて天海祐希さんをお迎えしました。脚本はベテランの井上由美子さん渾身のオリジナルです。このドラマは可視化の特別取調室で取調べのプロたちが被疑者を追いつめてゆきます。天海さんの凛としたたたずまいと被疑者を追い込む眼力の強さと緊張感には共演のベテラン俳優陣も正直驚きを隠せないほどです。そんな天海さんがプロの取調官を演じるにあたり今回長かった髪を20センチも切ってくださいました。とても新鮮でかっこいい天海さんのテクニックあふれる取調べ術を是非堪能していただきたいと思います。共演陣も非常に個性豊かなベテランの皆さんに集まっていただきいつもと視点の違う新しい刑事ドラマが誕生しました。是非ご期待ください。
○スタッフ
脚本 井上由美子
音楽 林 ゆうき
ゼネラルプロデューサー
黒田 徹也(テレビ朝日)
プロデューサー
三輪祐見子(テレビ朝日)
浦井 孝行(国際放映)
櫻井美恵子(国際放映)
演出
常廣 丈太(テレビ朝日)
本橋 圭太(アズバーズ)
制作協力 国際放映
制作著作 テレビ朝日