まっとうな金融機関からはもう借りられない「後がない」客に金を貸し10日で5割という法外な金利をむしり取る闇金カウカウファイナンス。その社長を務めるウシジマのクールな眼差しが捉える群像劇を描いたコミックが真鍋昌平の『闇金ウシジマくん』だ。2010年に深夜ドラマ化されて異例の高視聴率を記録し2012年公開の劇場版も大ヒット。そのウシジマくんとカウカウファイナンスがファン待望の新シリーズとなって深夜ドラマ枠に帰ってきた!
物語の柱であるウシジマを引き続き演じるのはもちろん山田孝之。前シリーズ以降も『勇者ヨシヒコ』シリーズや『その夜の侍』『凶悪』など一作ごとに確実に評価を上げている山田がウシジマをさらなる安定感とド迫力で演じている。そのウシジマをサポートするカウカウファイナンスの面々が新シリーズではそれぞれに危機に直面していることが物語を盛り上げる。高田(崎本大海)はホスト時代の親友・隼人を助けようとしてピンチに陥りバカラ賭博で借金をかさねた柄崎(やべきょうすけ)には怪しすぎる儲け話が忍び寄る。
エピソードやキャラクターがより原作に忠実になっているところが新シリーズの大きな売りだ。原作の中でも人気エピソードの「ゲイくん」編「フリーターくん」編「元ホストくん」編を中心に各キャラクターを交差させながら全9話を紡いでいく。中でも原作の人気キャラクター宇津井はヨーロッパ企画のエース永野宗典が好演。ホスト、ドラッグ、パチスロ、アルコールといったものに依存する人たちや有名になりたい金持ちになりたい性欲を満たしたい一生働かずに暮らしたいといった欲望に取り憑かれた人々の人間模様を描き出す本作。視聴者はきっと「こうならないように明日から頑張ろう!」と不思議とポジティブになれるはず。また新シリーズにおけるキャスティングの目玉として山田孝之の盟友・綾野剛がウシジマの幼なじみ役【戌亥】として登場。裏の世界にも通じている情報屋としてウシジマの依頼を受けての活躍に乞うご期待。
○主演・山田孝之
「闇金ウシジマくん」という作品は色々なキャラクターが出演しているのでその分だけ見てる人にそれぞれに響くと思います。エンターテイメント作品として楽しむのも重要だけど違う視点で2度は見て欲しいです。1度じゃ整理しきれないと思うので。最低2回は見て欲しいですね。新シリーズには戌亥という存在が出てきてすごく良かったと思っています。ウシジマと柄崎と戌亥と同級生という設定で情報屋としてウシジマに有益な情報を与えてくれる。戌亥といる時だけいつも変わらないウシジマがちょっと違うんですよ。
そういうウシジマの一面を見せるのはすごく面白いと思ったしその違いのさじ加減が初めてやることで怖くもありました。戌亥はカウカウファイナンスやウシジマにとって必要な人間。ウシジマと戌亥の信頼深さを表す空気感を表すうえで以前から親交のある僕と剛との関係性はうまく作用したんじゃないかなと思います。
第四話あらすじ
中田は金欲しさに危険なビジネスに手を染めていくように。ある日、高田は隼人と再会する。すっかり金回りがよくなった隼人は、高田に投資話を持ちかける。一方、実家の資産をあてにしていた宇津井は母親に多額の借金があることを知り、逆ギレして暴走。ウシジマは戌亥と情報交換を続け、債務者たちに目をひからせていた。
闇金には手を出したらいけないと感じる。