http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478025819/businessbookm-22/ref=nosim
哲学者の岸見一郎氏とアドラー心理学に衝撃を受けたというライターの古賀史健氏が対話篇としてまとめたアドラー心理学講義。
フロイト、ユングと並び心理学の三大巨頭と称され『人を動かす』のデール・カーネギーにも影響を与えたアルフレッド・アドラーの思想を青年と哲人の対話形式でわかりやすくまとめてある。
冒頭アドラー心理学の考え方を説明していくがその基本は現在の問題を過去の原因に求めるのではなくいまの目的を考えるというところ。
引きこもっている人は恐いから外出しないのではなくて外に出ないために不安や恐怖をつくり出しているというのがアドラー心理学の考え方。
アドラー心理学から導かれる処世のヒントや対人関係のヒントが書かれている自己啓発の一冊。
まとめ
ご友人は「不安だから、外に出られない」のではありません。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している。」
われわれはみな、なにかしらの「目的」に沿って生きている。
怒りとは出し入れ自由な「道具」
アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ“勇気”が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。
孤独を感じるのは、あなたがひとりだからではありません。」あなたを取り巻く他者、社会、共同体があり、そこから疎外されていると実感するからこそ、孤独なのです。われわれは孤独を感じるのにも、他者を必要とします。
劣等感は、主観的な思い込み。
自慢する人は、劣等感を感じている。
健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの。
対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れることができません。
「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない。
勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。これでは衝突を避けることはできないでしょう。われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。
自由とは、他者から嫌われることである。
自己への執着を、他者への関心に切り替えていく。
より大きな共同体の声を聴け。
人は、自分には価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる。
「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなる。