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映画「ザ・マスター」〜フォルツァ総曲輪

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『ザ・マスター』(The Master)は、ポール・トーマス・アンダーソン監督・脚本・共同製作による2012年のアメリカ映画。主演はホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス。アメリカ合衆国とカナダでは2012年9月14日にワインスタイン・カンパニー配給で公開される4。プレミア上映は第69回ヴェネツィア国際映画祭で行われる。

同作品でポール・トーマス・アンダーソン監督はヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を獲得し、世界三大映画祭の監督賞を制覇した。他にホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマンがヴェネツィア国際映画祭最優秀男優賞を授与され、アカデミー賞にもノミネートされた。

第二次世界大戦後のアメリカ合衆国、カリスマ的な素質を持った一人の聡明な男が大衆の信望を集めていた。その男、ランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)に興味を抱いた青年フレディ・サットン(ホアキン・フェニックス)は、次第に彼の思想に傾倒して付き従うようになる。

やがてランカスターの周囲に熱心な人々が集い、集団は大きな力を持ち始める。だがそれと並行するようにして、フレディは次第にランカスターの言葉に疑問を抱くようになる。

キャスト

ホアキン・フェニックス - フレディ・クィエル
フィリップ・シーモア・ホフマン - ランカスター・ドッド
エイミー・アダムス - マリー・スー・ドッド
アンビル・チルダーズ - ランカスターの娘
ローラ・ダーン - ヘレン・サリヴァン
ジェシー・プレモンス - ランカスターの息子
デヴィッド・ウォーショフスキー - 刑事
レナ・エンドレ
ラミ・マレック - クラーク(ランカスターの義理の息子)
マディセン・ビーティ
フィオナ・ドゥーリフ
ジョシュア・クローズ
パティ・マコーマック
ケヴィン・J・オコナー

製作

企画
2009年12月、アンダーソンがフィリップ・シーモア・ホフマン演じるキャラターが新興宗教(サイエントロジーに似ていると説明)を設立する物語の脚本を書いていると初めて報じられた。当初、ユニバーサル・ピクチャーズの下でプロジェクトは進行していたが、脚本の問題により最終的にワインスタイン・カンパニーへと移った。後にリバー・ロードが映画の資金を調達するために重大な交渉中であると報じられた。2011年2月、ラリー・エリソンの娘であるミーガン・エリソンが、『ザ・マスター』と、トマス・ピンチョンの小説『Inherent Vice』のアンダーソンによる翻案作品に融資すると報じられた。5月、ハーヴェイ・ワインスタインが世界配給権を手に入れた。

ホフマンは主役のランカスター・ドッドを演じ、また、ジェレミー・レナーが敵役のフレディ・サットンになると報じられた。しかし後に、レナーは出演しないことが明らかとなり、同役はホアキン・フェニックスが演じると公式発表された。また、マリー・スー・ドッド役にはリース・ウィザースプーンがオファーされていると報じられたが、後に彼女ではなくエイミー・アダムスに決まった。さらにドッドの娘役にはアマンダ・サイフリッド、エマ・ストーン、デボラ・アン・ウォールが、最終的には新人のアンビル・チルダーズに決まった。

撮影

元々撮影はジェレミー・レナーを含めて2010年8月に開始する予定だったが、2010年9月に無期限延期が発表された。2011年5月、資金を確保した後、撮影にゴーサインが出て6月初めよりヴァレーホとサクラメントで開始された。6月末にはバークレーのヒルサイド小学校(英語版)でも行われた。今作の撮影監督には、これまでアンダーソンの作品を手掛けてきたロバート・エルスウィットではなく、ミハイ・マライメア・Jrが起用された。

音楽

本作のスコアは、ロックバンドのレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが作曲する。グリーンウッドがアンダーソン作品のスコアを手掛けるのは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』に続いて2度目である。

公開

マーケティング
最初のティーザーポスターは、2011年5月に第64回カンヌ国際映画祭にて『Untitled Paul Thomas Anderson Project』の題で公開された[29]。2枚目のプロモーションポスターは2011年11月にアメリカン・フィルム・マーケット(英語版)で発表された。2012年5月21日、ホアキン・フェニックスをフィーチャーしたティーザー予告がオンライン上で、数分のフッテージ映像が第65回カンヌ国際映画祭でそれぞれ公開された。6月19日、フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムスをフィーチャーした2本目のティーザーが公開された。2012年7月19日、ワインスタイン・カンパニーより予告編がオンラインで公開された。映画はアメリカ映画協会によりR指定とされた。

論争

作品に登場するランカスターが創設した新興宗教は実在する団体であるサイエントロジーが参考にされている。宗教問題を風刺する映画を作る上でサイエントロジーをモチーフとした理由の一つとして、同団体の創始者L・ロン・ハバードと映画の主演を務めるホフマンが極めて似通った風貌である事が挙げられている。一方で制作会社側は映画とサイエントロジーやロン・ハバードとの関連を否定しており、製作陣の一人であるジョアン・セラーは「これは第二次世界大戦を描いた物語であり、大戦後の社会を漂流する人々を描いた物語なんだ」と解説している。

複数のウェブサイトでは映画を通じてアメリカ映画界内のサイエントロジー支持者からの圧力があった」という噂が出回り、サイエントロジー教会がユニバーサル・ピクチャーズに映画公開を差し止めさせるのではないかとも噂された。しかしながら現在の所、サイエントロジー側からの製作者側に対する反応や接触は特に確認されていない。サイエントロジー教会のスポークスマンとして知られるカリン・パウルは「映画について懸念を抱いているか」との質問に対して、「内容を見ていないので分からない」と回答した。また映画の内容についてどの程度把握しているのかという質問については「報道以上の事は我々も知らない」と返答した。

The Master
監督 ポール・トーマス・アンダーソン
脚本 ポール・トーマス・アンダーソン
製作
ポール・トーマス・アンダーソン
ミーガン・エリソン
ダニエル・ルピ
ジョアン・セラー
製作総指揮
テッド・シッパー
アダム・ソムナー
音楽 ジョニー・グリーンウッド
撮影 ミハイ・マライメア・Jr
編集
レスリー・ジョーンズ
ピーター・マクナルティ
製作会社
アナプルナ・フィルムズ
Ghoulardi Film Company
配給
ワインスタイン・カンパニー
ファントム・フィルム
公開
2012年9月1日(VIFF)
2012年9月14日
2013年3月22日
上映時間 143分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $35,000,000
興行収入 $28,258,060




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