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Channel: 芸術家く〜まん843
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「コクヨ式机まわりの整え方」齋藤敦子 角川書店

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著者はコクヨ株式会社の働き方とワークプレイスの研究機関WORKSIGHT LAB.の所長。

同研究所の研究成果とホワイトカラーの生産性を高めるための方法論が書いてある。いい仕事をしたいなら仕事場は楽しくなくてはならない、机は決してパソコン置き場ではありません、などという名言もさることながら注目はオフィスの生産性を高
めるためのデスク周りの極意。プロジェクトの時間軸と机の上を連動させる考え方や文具を共有して個人のデスク周りをすっきりさせるやり方、色のついたクリヤーフォルダを活用してプロジェクトを管理する方法などとても参考になる。

渋谷ヒカリエメンバー制オフィスCreative Lounge MOVを企画開発した著者だけにクリエイティブなオフィススペース実現のためのアドバイスも。

世界の先端企業のオフィスの話も面白い一冊。

まとめ

「机の高さ」を工夫して、あるいは変化をつけることで、場面に応じた場をつくることができます。

1つの仕事に取り組むときには、その時間や期限を意識的に区切るクセをつけましょう。そして、机の上も、自然とその“時間の区切り”に合わせて変化をつけていくのです。

よほど頻繁に使うもの以外は極力、部内で共有することをおすすめします。滅多に使わない極太マジックや、たまにしか使わない穴あけパンチやステープラーなどを「部内で共有」するだけです。

文具を共有するには、まずは共有文具スペースをつくることが必要です。そうして、「あそこに行って作業したほうが効率的だな」という場所があることで、個人の持ち物が減っていくのです。

共有文具スペースには、不要なものや使いかけのものを戻せる「リサイクルボックス」も設けておくといいかもしれません。

引き出しの中は、なるべくスカスカにしておくほうが使い勝手がいい。

私は、自社のA4サイズのクリヤーフォルダを色違いで活用しています。Aプロジェクトはブルー、Bプロジェクトはピンク、など、プロジェクトごとに分けたり、企画中はイエロー、進行中はオレンジと、仕事のステイタス(状態)ごとに分けたりします。

以前、コクヨが大学と共同研究したとき、ずっと同じ光の下にいるよりも、光の種類が変化するほうが効率性(スピードと正確さ)が向上することがわかりました。

クリエイティブな企業の会議室には、偉人、地名、名言など、さまざまなネーミングがされています。

部長や課長といった偉い人たちに通路側に座ってもらうと、「窓際を活用できる」という利点もあります(中略)眺めの良い窓際を、みんなが使える打ち合わせスペースやリフレッシュコーナーなどにあてることで、社員のモチベーションは向上します。


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