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Channel: 芸術家く〜まん843
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「キッザニアを日本に展開したスゴい人!」住谷栄之資様

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本日登場のスゴい人は、3歳から15歳までの子どもたちが職業・社会体験できる施設「キッザニア」を日本に輸入した。


2006年、東京の豊洲にキッザニア東京がオープン。
メキシコ生まれのキッザニアにとって、国外では初めて、世界3番目の施設であった。
2009年には、甲子園に日本で2つ目の施設をオープンさせた。

キャリア教育・総合学習の一環での来場や
修学旅行などの学校行事でも利用され、休日のみならず平日も多くの子ども達でにぎわっている。
さらに、企業の若手社員研修など、オープン当初には想定されていなかった需要も増えてきているという。

また、同社の運営する大人も対象となる食と農の複合施設「オークビレッジ柏の葉」では、体験型貸農園、レストラン&カフェ、バーベキュー、ウェディングなど様々な体験ができる施設として、こちらも新卒新入社員の研修や結婚式などで人気を集めている。

さあ・・・
KCJ GROUP 株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
住谷栄之資様の登場です!
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「体験」

大学時代、『週刊ホテルレストラン』と『宣伝会議』が愛読書でした。
学生にとっては高い本でしたが、安い娯楽です。
美しい写真を見て、海外のホテルやレストランに行った気分を味わっていました。
そうした興味もあり、大学を卒業後は観光業界へ。
その後、学生時代の先輩が立ち上げた会社に入社。
入社後すぐに外食担当役員に就任しました。

約35年勤務した会社を定年退職後、とあるご縁でメキシコのキッザニアの社長にお会いして興味を持ち、メキシコの施設を訪ね、「日本の子ども達にも必要な施設だ」と直感しました。
本を読んで知るのと、実際に体験するのとではその職業に対して持つイメージが大きく変わります。
何でも素直に吸収する子どもにこそ体験が必要だと思い、日本に持ち帰ることを決めました。

それまで日本に無かった業態ですので慎重になる部分もありました。
でも、やると決まればあとは、資金を集め、協力者を募り、場所を探し、施設を作り、スタッフを採用し、教育する。
飲食店を作る時とやる事は同じでした。

フランチャイズと言ってもただ本国と同じものを作るのではありません。
例えば、日本のキッザニア独自の取り組みとして、選挙が実施されている時には本物の選挙ポスターや投票用紙、投票箱を借りて子ども達に模擬選挙を実施して投票体験をしてもらいました。
また、確定申告の時期には確定申告や税務調査の体験など、日本の子ども達の生活環境に即した体験を取り入れ、日本流に進化を続けています。

「よくそんな新しいことを考えられますね」と言われますが、世の中の「新しいもの」の99%は既にあるものの組み合わせだと思っています。
社会で大人がやっている事をキッザニアに取り入れるとそれは新しいものになるのです。

私は特に苦労をした覚えはありません。
ただ、誰にでも何かしらの才能があります。
日本では、education(教育)先生が教え育てるのが一般的ですが、欧米では、持っている才能を褒めて引き出すものです。
私は、両親から何かを「するな」と言われたことはありませんでした。
放任ではないのですが、気持ちが束縛されなかったことで、自分の才能を伸ばすことができたのかもしれません。
両親には本当に感謝しています。

創業から10年経過し、立教大学の現代心理学の教授による調査研究の結果、キッザニアの体験が子どもの成長や仕事に対する意識を高めることに役立っていることが証明されました。
いつか、キッザニアで体験した子ども達が
親になって子どもを連れて来てくれる日を楽しみにしています。
今後は、何らかの業態で海外にも展開していきたいと思っています。
 

「日刊スゴい人」より

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