このドラマは、ある作品をベースにしている。それは…
1966年にフジテレビ系列で放送された青春ドラマ『若者たち』。登場するのは貧しい5人の兄弟(田中邦衛、橋本功、佐藤オリエ、山本圭、松山省二)。幼いころに両親を亡くし、兄弟だけで力を合わせて生きてきた。このドラマでは、5人兄弟がたくましく生きてゆく姿を通し、まだ残る戦後の傷跡、社会の貧困、学歴社会、学生運動など当時の社会問題を鮮烈に描き、若者はもちろん、多くの人々の共感を呼び、世代を超えて支持された。また同じぐらい、その主題歌「若者たち」(当初タイトル「空にまた陽が昇るとき」)は、強烈な印象を放って多くの人に影響を与え、今も人々の記憶に深く刻まれている。
しかし、今回のドラマは当時の作品をベースにしつつも、あくまで“今の社会”を切り取った現代版として、また兄弟だけではなく、彼らと関わる者たちとの青春群像劇として制作される。
2014年7月期に放送が決定した『若者たち2014』は、1966年にフジテレビ系列で放送された青春ドラマ『若者たち』をベースにした作品です。66年放送の同ドラマに登場するのは貧しい5人の兄弟(田中邦衛、橋本功、佐藤オリエ、山本圭、松山省二)。幼い頃に両親を亡くした5人兄弟が力を合わせ、たくましく生きてゆく姿を通し、まだ残る戦後の傷跡、社会の貧困、学歴社会、学生運動など当時の社会問題を鮮烈に描き、若者はもちろん、多くの人々の共感を呼び、世代を超えて支持されました。同時に、その主題歌「若者たち」(当初タイトル「空にまた陽が昇るとき」)は、強烈な印象を放って多くの人に影響を与え、今も人々の記憶に深く刻まれています。
しかし、今回のドラマは当時の作品をベースにしつつも、あくまで“今の社会”を切り取った現代版として、また兄弟だけではなく、彼らと関わる者たちとの青春群像劇として制作されます。
そんな現代版の『若者たち2014』を演出するのはドラマ界を代表する名匠。世代を超えて今も人々の記憶に残る名作ドラマ『北の国から』で知られる希代の演出家・杉田成道です。 その杉田はこのドラマを企画するにあたり、次のように語ります。
「1966年、僕は学生寮で一つのテレビに釘付けになっていました。人が懸命に生きるということ、なぜ生きなければならないかということ、こうした台詞が速射砲のように繰り出されるドラマに胸を締め付けられる感動を覚えました。題名を『若者たち』と言いました。それから四十数年、今の日本は“見えない明日への不安”が蔓延する状況となりました。しかし、一方で“人の絆”の大切さが認識もされてきました。時代は変わる、しかし、変わらないものもある。それは“青春”でしょう。若さとは、不安と矛盾でのたうち回り、理想と現実の狭間に苦しみ、恋愛に未来を想い、人生に意味を見つけようと苦闘する姿であります。それは、誰もが通る道であり、そこには“光”がなければなりません。人生はバトンリレーのようなものならば、僕らは先輩達から受け継いだバトンを次の世代に受け渡す使命があると思い、新たな『若者たち2014』を考えてみました。次の世代に“希望”を抱いてもらいたいと切に願って…」
さらに、杉田と共に演出を務めるのは、『Dr.コトー診療所』などを手掛けた中江功、『最高の離婚』などを手掛けた並木道子といった最強の布陣で、今の“若者たち”を熱く、激しく、感動的に描いていきます。
ドラマの大きな特徴として、兄弟たちが世の中の矛盾や理想について熱く議論するシーンが挙げられます。共に暮らす5人兄弟は、毎日のように激しい言い合いをし、時には大ゲンカを繰り広げるのです。彼らにつきまとうのは、学歴、就職、リストラ、格差、孤独、仲間、夢、恋愛、結婚、生命、幸せ…といったさまざまな問題。時代が移り変わろうとも変わらない、そして現代ならではの若者の悩みや問題を抱えることとなります。
今回のドラマでは、この兄弟5人だけではなく、それぞれの人生に影響を与えていく相手(恋人や憧れの人)を含めた群像劇として“今の若者たち”を描いていきます。そのキャストには、本来なら各々がドラマや映画などで主役を担うような実力のある俳優女優陣が集結し、フジテレビ開局55周年記念という冠にふさわしい豪華な布陣となりました。
長男役には、妻夫木聡さん。
次男役には、瑛太さん。
長女役には、満島ひかりさん。
三男役には、柄本佑さん。
四男役には、野村周平さん。
そして、彼・彼女たちの人生に大きく関わってくる相手として…蒼井優さん、橋本愛さん、吉岡秀隆さんの出演が決まっています。
キャストのみなさんは、今回の企画に賛同、また杉田成道の演出のもとで芝居をしたいという思いを共にされています。
プロデューサーの石井浩二は、
「有り過ぎるほどの魂を持った俳優・女優陣に集まっていただき、自分自身がワクワクしています。その魂のぶつかり合いで、きっと目が離せないシーンの連続になるはずです。このドラマでしか見られない最高のアンサンブルを、今の若い人はもちろん、かつて“若者たち”だった方々も含めて、全ての世代に見ていただければと思います。今の日本に希望はないのか? いいえ、そんなことはありません。このドラマは、明日を生きる糧になると自負しています」と熱く語ります。
また、このドラマの脚本を担うのは、ドラマ『家族ゲーム』『ジョーカー 許されざる捜査官』、『電車男』、映画では「テルマエ・ロマエ」「クローズZERO」などを手掛けた武藤将吾氏。その斬新な切り口、ユーモアある描写、引きこまれるストーリーテリングに定評のある彼が、杉田成道たちと初めてタッグを組みます。
そして、先にも触れたように、ドラマだけにとどまらず66年の放送当時、社会に大きな影響を及ぼした主題歌「若者たち」。この歌は当時の人々に、生きること、生きなければならないことを教えていました。今回の現代版『若者たち2014』では、この歌にアレンジを加え、「さくら(独唱)」など抜群の歌唱力を誇る森山直太朗さんが歌うことが決まっています。この名歌に新しい息吹を吹き込み、聞く人全ての魂を揺さぶることになるでしょう。
出演者
妻夫木聡
瑛太
満島ひかり
柄本佑
野村周平
/
蒼井優
・
橋本愛
/
吉岡秀隆 他
スタッフ
【脚本】武藤将吾
【プロデュース】石井浩二
【演出】杉田成道 中江功 並木道子
【制作】フジテレビドラマ制作部