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Channel: 芸術家く〜まん843
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2014年6月28日映画「アンコール!!」@サンフォルテフェスティバルあらすじ・鑑賞

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アンコール!!”それは、あなたを呼び戻す
客席に<拍手と感動>の魔法が降り注ぐ、想定外のカムバック・エンタテインメント!!

2012年、トロント国際映画祭。クロージング作品の上映終了後、会場は涙と笑顔で溢れていたー。この夏、いよいよ日本にもその感動がやってくる!
イギリスが生んだ世界的名優テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイヴを迎え、英国アカデミー賞新人賞ノミネートの新鋭ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督が脚本も手がけた半自伝的物語。ポップやロックを歌う合唱団を舞台に、一組の老夫婦とその家族や仲間たちが、何かに傷つきながらも<もう一度人生を楽しむ>、共感度100%の愛すべき【カムバック・エンタテインメント】が、ここに誕生した。
大切な人のため。自分のため。人生の輝きを取り戻すのに、遅すぎることなんて絶対ない。胸を打つ“歌”の数々、元気と勇気がわきあがる予想もつかない結末に、涙の大拍手!

イギリスの二大名優テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイヴの“名演”と心からの“歌”。

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主人公のアーサーを演じるのは、デビューと同時にアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、『プリシラ』『イギリスから来た男』『ワルキューレ』など数々の代表作を持つ、テレンス・スタンプ。かつて“世界で最も美しい男”と称えられた彼も73歳。強面で不器用だが、大好きな妻には頭があがらないどこかチャーミングな老人役を、リアルに演じている。アーサーの妻マリオンに、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、トニー賞の受賞経験を持ち、『ジュリエットからの手紙』の好演も記憶に新しいヴァネッサ・レッドグレイヴ。お互いをいたわり無条件に愛し合う老夫婦を、風格の中に軽やかなユーモアを滲ませて演じるふたりの芝居は、これぞ“名演”と呼ばずにいられない。そして、何よりも、ふたりがソロで披露する“歌”は、本作最大の見所!
その他、アーサーの生活を大きく変えて行く音楽教師エリザベスに、『007/慰めの報酬』のボンドガールに抜擢され、全米No.1映画『ヘンゼル&グレーテル』のヒロインも務めた若手女優ジェマ・アータートン。アーサーとマリオンの息子ジェイムスにクリストファー・エクルストンなど、実力派が脇を固める。

まるでシニア版「gleeグリー」!?合唱団が歌うヒット曲の数々。

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世界中に数々の合唱団が実在するが、本作の“年金ズ”が歌うのは、懐かしいロックやポップのヒット曲。シンディ・ローパー「トゥルー・カラーズ」、シーロー・グリーン「クレイジー」、モーターヘッド「エース・オブ・スペーズ」、スティーヴィー・ワンダー「サンシャイン」、そして、ビリー・ジョエル、ルーファス&チャカ・カーン・・・などなど。誰もが一度は聞いたことがあるメロディに、思わず一緒に歌い、踊り出したくなってしまう。さらに、エンディングを締めくくる主題歌は、『タイタニック』でも有名な世界の歌姫セリーヌ・ディオン。本作のために書き下ろした新曲“Unfinished Songs”が放つ力強い光は、映画を観終わった後も心を明るく照らし続けてくれる。

頑固じいさんが歌う、世界でいちばん不器用で、世界でいちばん泣ける歌。

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ロンドン。無口で気難しいアーサーは、隣近所でも有名なガンコ者で、息子ともギクシャク。唯一、笑顔を見せるのは、最愛の妻マリオンにだけ。病弱だが陽気なマリオンの趣味は、ロックやポップに挑戦するちょっと変わった合唱団“年金ズ”で歌うこと。ある日、“年金ズ”が国際コンクールのオーディションに出場することに!しかし、喜ぶマリオンに、なんとガンが再発したという告知がー。
練習に行けないマリオンのたっての頼みで、アーサーは、妻の代わりに渋々合唱団の扉を叩く。美人なのに恋愛ベタな音楽教師エリザベスや、個性派だらけの仲間との出会いは、アーサーの毎日を思いもよらない方向へ連れて行く・・・。
間近に迫ったコンクール。マリオンがアーサーにどうしても伝えたかったこととは? そして、自分の殻に閉じこもっていた72歳のアーサーを待ち受ける、新たな人生のステージとは―?!

キャスト & スタッフ

◆アーサー役
テレス・スタンプ
1939年7月22日生まれ。イギリス・ロンドン出身。『奴隷戦艦』(62)でスクリーンデビュー。アカデミー賞®助演男優賞にノミネートされ注目を浴びる。ウィリアム・ワイラー監督作『コレクター』(65)の誘拐犯の演技で、カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。さらに『スーパーマン』(78)、『スーパーマン II/冒険篇』(81)では悪人役を演じ、世界中の映画ファンの心を掴む。また、ステファン・エリオット監督のコメディ『プリシラ』(94)では、ドラァグ・クィーンに扮し、鮮烈な印象を与えた。99年、スティーヴン・ソダーバーグ監督作『イギリスから来た男』に主演。数々の映画祭で称賛を浴びるとともに、新たな世代のファンを獲得した。他にも『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(99)、『ウォンテッド』(08)、『ワルキューレ』(08)、『ゲット スマート』 (08)、『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(08)、『アジャストメント』(11)等、近年も話題作や大作への出演が相次ぐ、世界的名優である。最近では作家としても活動している。

◆マリオン役
ヴァネッサ・レッドグレイヴ
1937年1月30日生まれ。イギリス・ロンドン出身。両親共に役者という芸能一家に生まれる。58年、舞台デビュー。以来50年以上に渡り舞台・映画・テレビに精力的に出演している。『モーガン』(66)、『裸足のイサドラ』(68)でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。77年には、フレッド・ジンネマン監督作『ジュリア』でアカデミー賞®助演女優賞及びゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞した。舞台では、03年にユージン・オニールの「夜への長い航路」でトニー賞を受賞。ヴァネッサ・レッドグレイヴ役者としての活動以外にも、95年からユニセフの国際親善大使を務め、12年にはユニセフの「子どものための権利」賞を受賞するなど、慈善事業にも積極的に参加。その他の主な出演作に、『ミッション・インポッシブル』(96)、『オスカー・ワイルド』(97)、『つぐない』(07)、『ジュリエットからの手紙』(10)、『英雄の証明』(11)等。

◆エリザベス役
ジェマ・アータートン
1986年11月12日生まれ。イギリス・ケント州出身。ロンドンの王立演劇学校在学中の07年に、テレビ映画“Caputuring Mary”でデビュー。同年『聖トリアニンズ女学院 史上最強!?不良女子高生の華麗なる強奪作戦』(未)で映画デビューを果たす。08年には『007/慰めの報酬』でボンドガール役を勝ち取った。その後の活躍は目覚ましく、『タイタンの戦い』(10)、『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』(10)等の大作でヒロインに抜擢。12年には二―ル・ジョーダン監督作“Byzantium”に出演、13年2月に全米No.1となった“Hansel and Gretel: Witch Hunters”でもタイトルロールのグレーテルを演じている。この後も、“Mystery White Boy”、“The Wright Girls”等待機作が続く、今最も注目を浴びる若手女優のひとり。

◆ジェームズ役
クリストファー・エクルストン
1964年2月16日生まれ。イギリス・ランカシャー州出身。ロンドンのセントラル演劇学校(CSSD)で学ぶ。舞台、テレビ、映画と幅広く活動しており、これまでの主な出演映画には、『シャロウ・グレイブ 』(94)、『日蔭のふたり』(96)、『エリザベス』(98)、『アザーズ』(01)、『24アワー・パーティ・ピープル』(02)、『28日後…』(02)、『G.I.ジョー』(09)などがある。また、『マイティ・ソー』の最新作“THOR The Dark World”にも出演が決定している。

◆監督・脚本
ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
1973年生まれ。イギリス・ポーツマス出身。01年に短編“Royalty”(01)の脚本・監督を手がける。その後それをヒントにした“London to Brighton”(06)で劇場映画デビュー。エジンバラ映画祭でプレミア上映された他、07年英国アカデミー賞新人賞ノミネートを始め、国内外で数々の賞に輝き、批評家から絶賛を浴びる。続いて、ホラーコメディ“The Cottage”(08)、スリラー“Cherry Tree Lane”(10)を手がけ、いずれも英国で高い評価を受けた。役者としても、ケネス・ブラナー主演のゴールデングローブ賞候補TVシリーズ「刑事ヴァランダー3 白夜の戦慄」(12)に出演もしている。本作が4作目の劇場映画となり、次回作はジェニファー・アニストンとトニ・コレット出演の“Miss You Already”。

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◆コメント
この作品にはとても思い入れがあり、これまでになく私的な脚本かもしれません。どのキャラクターにも、万人が共感できる人間の複雑な真の姿を盛り込もうと意識しました。
本作は、“普通の人”が“孤独”や“喪失”とどう向き合うか、どうやってそこから抜け出すのかをテーマにしていて、実際に自分の祖父母からたくさんのヒントを得ています。祖父母は深く愛し合っていて、祖母が癌に冒された後、祖父は献身的に看病しました。50年間連れ添った祖母が亡くなった時、初めて祖父が泣きじゃくるその姿を見て、愛する人を失うことは、その人を苦しめるだけでなくその人と周囲の関係を壊すきっかけにもなりうると感じました。そんな人が人生を再び前向きに生きるきっかけになるものは何だろうと考えたとき、子どものように無邪気に歌ったり踊ったりするシニア合唱団を思いついたんです。

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観客満足度100%!
気をつけろ! 踊り出したくなるのに、涙が止まらない。
National Post

スタンプとレッドグレイヴの間に生まれる、感動的なケミストリーが素晴らしい。
脚本で描かれている夫婦のありようが、実にリアルだ。
The Hollywood Reporter

楽しいビートに乗せて力強いパフォーマンスが光る。
お腹いっぱいになるごちそう映画。
美しい宝石のような作品。
Box Office Buz

ウィリアムズ監督はあの手この手の技を使って、我々を確実な大団円へと導いてくれる。
Sky Movies

『フル・モンティ』や『カレンダーガールズ』を彷彿とさせる万人に愛される作品。
Reel Film Reviews

スタンプの素晴らしい演技が最高潮に盛り上がるクライマックス。
全観客は涙が止まらないだろう。
Movie Scope Magazine

まぎれもなく感傷的なドラマを、思い切り笑えて心温まる映画に仕上げたウィリアムズ監督の才能は確かだ。
これ以上ロマンティックな作品は、もう今年現れないだろう。
Metro

レッドグレイヴの純真な前向きさが胸を打つ。
彼女が「トゥルー・カラーズ」を歌う場面は、号泣必至!
けれどそれはフィナーレへの
準備運動にすぎない・・・。
「おじいちゃん、頑張って!」の声がこんなに愛らしく聴こえたことはなかった。
I-FLICKS.NET

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実体験から普遍的な物語へ

「半自伝的と言ってもいい。思わず家族を失った時を思い出して、泣いてしまったシーンもあるんだ」。
自分の家族の体験を基に本作を描いた、脚本家であり監督であるポール・アンドリュー・ウィリアムズは語る。
「基本的には男が自分を見つける物語なんだ。人は何歳になっても、何かによって劇的に変わる。老人は家にこもっていると思っている人もいるけど、大いに毎日を謳歌していることを知ってもらいたかった」
この「素晴らしくよく書けた脚本」に、イギリスを代表する伝説の女優ヴァネッサ・レッドグレイヴはすぐにオファーを受け入れた。
「私の演じたマリオンが老人の合唱団に入るというのがいいわ。とても特別なテーマ。でも重要なのはテーマだけじゃなくて、それがいかに巧みに描かれているかよ。それにこの物語には、いろんな内容が何層にも重なっている。合唱団には生きがいを与えるという素晴らしい役目があること、エリザベスの生き様や夫と息子の話からも生きる希望を感じるという風にね。これは三世代にわたって描かれた物語なの」
新進気鋭の女優、ジェマ・アータートンは通常よりも低い出演料でこの仕事を引き受けた。
「私は公営団地で育ったの。アーサーはそこにいたお父さんやおじいちゃんたちによく似ている。とにかく脚本が泣けたから、ぜひともやりたかったの。監督に“タダでもやるわ”って言ったの。そうしたら“君に任せよう”って言われたわ」

物語を彩る豪華俳優陣

ずば抜けて美形で、溌剌としたオスカー候補俳優の映画スターであるテレンスは、“老人”役を演じるのに戸惑った。
「実はすごく不安だった。自分にはできないと思ったわけじゃない。役との開きを感じただけだ。アーサーは実際の私よりも年上というわけではないが、年上のように役作りした」。
この映画を担うには、役と通じ合えることが重要だとスタンプは心得ていた。
「ポールからアーサーは実の父親を基に描いたと聞いて、自分の父親にも似ていることに気づいた。私の父はかなりハンサムで、感情を全く出さない人だったが、母は父にぞっこんだったんだ」
この映画の中の重要な要素に、マリオンとアーサーの関係がある。
「現代の夫婦とは違う老夫婦の深い絆と愛を示したかった」
と、ポールは語る。
「マリオンはとにかく夫を深く愛している」
とヴァネッサは語る。
「アーサーも妻を深く愛しているけど、表には出さない。微妙なニュアンスで醸し出すだけ。多くのカップルのように、当人以外の者からすれば、およそ夫婦らしくないように見えるけれど、当の2人はお互いにすごく愛し合っている」。

最高の合唱団

本作の目的は、大人の市民合唱団を忠実に描くことだ。イギリス北東部を視察していたケンとポールは、ある合唱団コンテストに出くわした。2人は合唱団“ヒートン・ボイス”に注目。2000年にリチャード・スコットが立ち上げた、オーディションなしで誰でも受け入れる合唱団だ。
「私のアレンジに興味を持たれたのかもしれない」とリチャードは話す。彼は今回音楽のアレンジを担当した。「自分が映画に関わるなんて思ってもいなかったよ」と笑う。
リチャードは合唱曲の選択が普通ではない。「“ヒートン・ボイス”では、幅広いジャンルのものをやる。アフリカの歌や、東欧の歌、ゴスペル、ジャズナンバー、ヴァン・モリソンの“ムーンダンス”やアヴリル・ラヴィーンの“アンダー・マイ・スキン”なんかもね」。そんな彼すら、思いがけない曲を手がけることになる。「歌のリストをもらって、びっくりしたよ。「モーターヘッドの“エース・オブ・スペーズ”? B-52’sの“ラブ・シャック”?ってね」。彼のやり方はメロディー以外の余分なものははぎ取って、組み立て直す。「私としては歌の世界をうまく伝えつつも、同時に合唱団が楽しく、自然に歌えるようにしたかった」
製作チームは既に合唱団で歌っている人々に、キャストとして参加を求める広告を出した。リチャードは言う。
「一般市民の合唱団には強い声もあれば、弱い声もある。最初は苦労した。音程を外さない人もいれば、うまくない人もいる。でもそれぞれが必死になりながら、やがてひとつにまとまっていくのを見るのが楽しかった」。
もちろん、劇中の“年金ズ”の中にはイギリスで活躍する俳優もいたが、リチャードが本物の市民合唱団ではないことを忘れてしまうぐらいに、俳優は合唱団に溶け込んでいた。
「これまで素晴らしい歌声の持ち主とやってきたが、テレンスとヴァネッサが初めてソロで歌うのを見たときは格別だった」
とリチャードはため息をつく。
「その迫力に驚いた。現場では2人の歌に合唱団のみんなが涙したよ」

劇中歌
主題歌:セリーヌ・ディオン Unfinished Songs(2012)
♪Crazy ナールズ・バークレイ(2006)
Performed by The OAPZ
♪Nowhere To Run マーサ&ザ・ヴァンデラス(1965)
Performed by The OAPZ
♪You Are The Sunshine Of My life スティーヴィー・ワンダー(1972)
Performed by The OAPZ
♪Ace Of Spad es モーターヘッド(1980)
Performed by The OAPZ
♪Let’s Talk About Sex ソルト・ン・ペパ(1990)
Performed by The OAPZ
♪True Colours シンディ・ローパー(1986)
Performed by Vanessa Redgrave
♪Ain’t Nobody ルーファス&チャカ・カーン(1983)
Performed by The OAPZ
♪How Do You Speak To An Angel ディーン・マーチン(1952)
Performed by Terence Stamp
♪The Most Beautiful Girl チャーリー・リッチ(1973)
Performed by Terence Stamp and Gemma Arterton
♪Love Shack B52’s(1989)
Performed by The OAPZ
♪Lullabye (Goodnight My Angel) ビリー・ジョエル(1993)
Performed by The OAPZ

原題 Song for Marion
製作年2012年
制作国イギリス
配給 アスミック・エース
上映時間 94分

笑えて泣けてクスッと涙…刹那くも温かい気持ちになる。アーサーに向けて歌うトゥルー・カラーズ…亡きマリオンに向けて歌うアーサー。テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイヴの名優の共演。心が震える歌…ふたりの老夫婦の不器用ながらも寄り添う愛のカタチ。すごくいい作品。

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