アフリカを舞台に、伝説のスナイパーである父親の才能を受け継いだ若き兵士が仲間の仇を討つべく謎の強敵に立ち向かう姿を描いたサスペンス・アクションのシリーズ第4弾。
アフリカ、コンゴ民主共和国の国境。伝説の狙撃手トーマス・ベケットの息子で、父親譲りの狙撃の腕前を持つ国連軍三等軍曹のブランドン。彼はある日、部下を率いて反体制派領土で拘束された欧州農民の救出任務へ向かう。だがそこへ謎のスナイパーが急襲、ブランドンの部下たちは全滅し、彼自身も負傷してしまう。仲間の敵討ちに燃えるブランドンは、父の元相棒リチャード・ミラーの協力を得ながら、怒濤の逆襲に転じるが…。
◆キャスト
チャド・マイケル・コリンズ ブランドン・ベケット
ビリー・ゼイン リチャード・ミラー
リヒャルト・サメル
パトリック・リスター
アナベル・ライト
コンラッド・ケンプ
◆スタッフ
監督 クラウディオ・ファエ
製作 クラウディオ・ファエ ダヴィド・ヴィヒト
キャラクター創造 マイケル・フロスト・ベックナー クラッシュ・レイランド
脚本 ジョン・ファサーノ
撮影 ロレンツォ・セナトーレ
編集 ウィリアム・フリッカー
音楽 マーク・セイフリッツ マーカス・トランプ
原題 Sniper: Reloaded
邦題 山猫は眠らない4復活の銃弾
年度2011年
製作国アメリカ
上映時間91分
本作では主人公はトーマス・ベケットから息子のブランドンに代替わっている。作品は4つの章に分けられている。
「プロローグ~軍事法廷予備審問」
黒人兵士が狙撃され…場面転換しブランドンが軍事法廷で罪状戦場からの離脱で裁かブランドンは証言を始める。
「第一部コンゴで何が起きたのか」
白人農園主の危機を救うため国連軍が出動しその中に三等軍曹のブランドンも含まれていた。しかし現地に到着すると次々と狙撃され。しかもスナイパーはただひとり…ブランドンは穴に落ち生き残った。白人ハンターチャンドラーに救われブランドンは農園主の娘を国連軍に送り届ける。ブランドンは仲間の復讐に燃えていた。彼ひとりが生き残ったことが上官が疑念を抱く。狙撃のベテランからコツを指導されるがブランドンにスナイパーになる気はない。スラブ系の姓を持つエレン中尉は遺体に残された弾丸からアメリカ製銃でロシア製弾丸を使用したものだと推定。敵襲された時の状況から国連軍内部に裏切り者がいると思う。
「第二部スナイパーイタリア人」
ブランドンは単身戦友を殺した狙撃手を打とうと決意。そのため一時軍から離脱する必要がありあの惨劇のあった農園に向かう。そこにはチャンドラーがいた。チャンドラーの情報では少年たちが少年兵にするために拉致されていると。必ずスナイパーが現れると判断しふたりで現地の村に向かう。反乱軍の兵士二十人ほどが少年たちを搬送しようとしていた。戦闘の火ぶたが切られブランドンの能力が全開。あわやという瞬間も。その時に敵を倒したのが第一作に登場するミラー(ビリー・ゼイン)。ミラーは問題の狙撃手はイタリア人ことマシエロ、アメリカ人だと指摘。「奴も上官に命令されておまえの部隊を壊滅させたんだろろう」と断言。国連軍内部の裏切りがはっきりしてきた。ミラーの誘導でブランドンはある村に行くが遅れて追いかけてきたのがエレン。村の周囲は国連軍の制服に身を固めた反乱軍ら取り囲まれていた。ブランドンとミラーが連携して反乱軍を次々と倒す。しかしミラーは弟子であるマシエロに狙撃され負傷。ついに一対一の闘いに。最初の一撃は外した。「おまえのオヤジなら外さないぜ、ワン・シューティング、ワン・キル。それが奴の口癖だ」、ふたりが対峙してから時間が経過し既に夜になりマシエロは暗視スコープを使うがブランドンはない。ブランドンはガソリンタンクの近くを走る。マシエロの一弾はドラム缶に命中し爆発炎上。瞬時にマシエロは視力を失う…マシエロの視力が回復した時にはブランドンが間近で拳銃を構えており復讐を果たす。
「エピローグ裏切り者は大佐!」
長い陳述が終わり判事役の将校は「ブランドン、裏切者は分かっているのか、証拠はあるのか」と聞くが裏切者は分かっているが証拠はないと答える…。ブランドンが拳銃を手に会いに行ったのはイェーガー大佐。大佐は反乱軍との取引を認めた上で国連軍とアメリカの国益について滔々と語る。「ブランドン、それでも私を撃つかね」と大佐は聞く。「いや、録音させてもらった」エレンが憲兵にイェーガー大佐を逮捕させる。
なかなかきちんと作ってあり面白かった。戦争という殺戮は惨い。