◆イントロダクション
これは沖縄で出会った少女と少年の15年に及ぶ終わることのない初恋の物語です。
東京の建設会社の社長令嬢・小館舞(17)は複雑な家庭事情に悩んでいました。それは自分を育ててくれた母が本当の母ではないということ。
そんなある日実母が沖縄出身だと知る舞。母のことは好きでしたがどうしても実母のことが知りたい。そう思った舞はひとり沖縄に飛びます。
実母を探すため沖縄にやってきた舞はひょんなことから民宿の息子・新垣航太(17)と知り合います。当初航太は「金に汚い嫌な奴」でした。ですが背景にある病気の妹の存在を知りその優しさと強さに次第に惹かれていくように……
一方の航太も当初こそ舞のことを「金持ちのいけ好かない奴」と思っていましたが裏表のない性格や妹・夏帆へのやさしさに触れ次第に心を許すようになります。
いつしかお互いが掛け替えのない存在になっていく舞と航太。しかし親たちが抱えるある秘密が二人を引き離すことに……
その後物語は引き裂かれた若い二人が“それぞれの愛と罪”を抱えたまま成長し大人になって再び出会うことによって起こる痛々しくも切ないラブストーリーを中心に展開していきます。
沖縄の古宇利島を舞台に碧い海や雄大な自然をバックに少女から女へ青年から男へ移りゆく二人の感情を丁寧に描いていきます。
それは男にとっては“捨てたはずの過去”だった。
女にとってそれは“忘れられない思い出”だった。
終わることのない二人の初恋の物語にぜひご期待ください。
◆奥菜恵 小館舞役
私自身久しぶりの連ドラ出演にかなり気合いが入っています。男にとっての「捨てたはずの過去」と女にとっての「忘れられない思い出」。その運命の交錯に胸が締め付けられる思いで台本と向き合っている段階ですが早く続きが読みたくなるような面白い作品なので皆さんにも楽しんで頂けると確信しています。そのためにもこの夏を精一杯走り抜けます。
◆徳山秀典 新垣航太役
台本を読ませていただき本当に『碧い海』が見えてくるような素晴らしい物語。早く演じたいなと思いました。監督と話をしたとき新しい徳山秀典が見たい!と言われその期待に応える為にも一生懸命頑張ろうと思っています。プレッシャーもありますがスタッフを信じ共演者を信じ素晴らしい物語を皆さんに届けられるよう頑張ります。
◆城恵理子 小館舞役(子供時代)
星田良子監督に選んでいただいた理由をうかがったら「度胸があるから」とおっしゃっていただきました。NMB48のメンバーも「恵理子にしかできないことやで」と応援してくれたのでお嬢様育ちの舞ちゃんが航太くんとの出会いや沖縄での暮らしの中で新しい自分を発見し成長する姿を頑張って演じます!物語は1999年から始まります。好きな人への気持ちの表し方が今とは違うので私と同年代の人たちにも新鮮なはずです。
◆犬飼貴丈 新垣航太役(子供時代)
自分なりに航太の心境を考えていますが星田良子監督からいろいろなアドバイスをいただき解釈も一つじゃないと知りました。この作品はシリアスなだけでなく笑えるシーンもあります。重い場面はより重く楽しい場面は思い切り笑えるよう精いっぱい演じます。航太は明るさの裏に暗い気持ちを抱えている少年です。“黒い航太”をしっかり演じられたら純粋なラブストーリーを一層引き立てられるんじゃないかと思っています。
第37話あらすじ
圭吾(尾形貴弘)が、舞(奥菜恵)に小館興産を辞める決意をしたことを告げに来る。圭吾への罪悪感に苛まれる舞。と、突然舞を抱きしめる圭吾。不意なことに体が固まってしまう舞に、圭吾は「冗談だ」とあえて舞を突き放して...。
祥子(杉田かおる)からの提案で同居することになった舞と航太(徳山秀典)。航太は、「小館家がバラバラになっていくのをこの目で見届けてやる」と言うが、そんな航太を見ながら、舞の中では何かが変わり始めていた。
そんなある日、美樹(遊井亮子)が彩(米山実来)を連れて沖縄に里帰りすることになる。両親と14年もの間、音信不通だったことを不安に思う美樹は、舞に一緒についてきてほしいと頼む。快く受け入れる舞。その流れで航太も一緒に来てくれ、と半ば強引に航太を沖縄への旅に同行させる。舞の意図が分からず、不審に思う航太だったが、拒否しきれずに参加することになり...。