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自分にちょっと自信がないという人に向けた一冊。
人は過去の経験・体験から反応パターンを形成しています。
否定されたときに、攻撃して解決した人は、同じ行動をしようとする。
否定されたときに、自分を押し殺して解決した人は、また同じことをしてしまう。
人は、プログラムされているのです。
<わたしたちは気づかないうちに、幼いころに身に付けた考え方、感じ方、そして人への接し方のパターンを、ずっと繰り返しています。親子ゲンカという形で親の関心を得ていた人は、おとなになってもその方法で乗り切ろうとします。>
例えば上司や親から不条理な叱られ方をしたとしましょう。
普通なら頭にきて、怒りの感情が出てくるものです。
しかし、上司や親に怒りをぶつけたとしたら、逆に倍返しされる。(かも)
そうした体験から、「私が悪いんだ」と思うことで整合を取ろうとする人がいます。
本来は、悪い人はいないのです。私は価値がある素晴らしい人間なのです。
失敗したら、失敗しないように変えればいいだけの話なのですから。
<親から拒否された、と感じたときに「わたしが悪い子だからいけないんだ」と解釈して、自己嫌悪感や自己無価値観に陥るパターンを身につけることがあります。怒りがわきそうになるたびに、瞬時、かつ自動的に「私が悪い」と解釈します。>
同じような理由から「怒り」を表に出そうとしない人も多いのです。
怒りを表に出すのは勇気がいりますが、感情を隠すよりも、うまく表現する工夫をしたほうがいい。
あまり自分を偽っていると感情がマヒしてしまう可能性があります。
<感情をマヒさせていませんか?怒りの感情自体が悪いわけではありません。不条理な要求を突きつけられ、人に”No”を言ったり、戦ったりするために必要な感情です。>
最後に解決策としては、事実を素直に直視して、自己嫌悪に陥らずに、対応策を考えること。
自分はそのままで価値ある人間であるという前提に、考えるということです。
足りない部分があれば、だんだんと補っていけばいい。
それが成長なのでしょう。
まとめ
「お父ちゃん、お母ちゃんはわたしが何をしようが、わたしのことを変わらず大切に思ってくれている」という確信に乏しかった人は、より深いところでは、「本音を話すと嫌われるかもしれない。絶対にそんな危険をおかしてはいけない」と信じています。
わたしは自分自身のことを本質的に価値の低い人間だと感じていて、ありのままの自分を受け容れていなかったのです。そのため、「価値ある人間になるために有能になろう」としていたのです。