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Channel: 芸術家く〜まん843
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2013年12月8日日曜美術館「変貌するパリを描く ギュスターヴ・カイユボット」鑑賞

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出演
鹿島茂さん(フランス文学者・明治大学教授)

VTR出演
小池昌代さん(詩人)
南伸坊さん(イラストレーター)ほか

印象派コレクションで知られるパリのオルセー美術館。ルノワール、ドガ、モネなど巨匠たちの傑作が並ぶ展示室に、日本ではあまりなじみのない、ある画家の作品が飾られている。その画家の名は、ギュスターヴ・カイユボット(1848-1894)。これまで印象派の画家たちを支えたコレクターとして知られた人物だったが、近年、画家としての評価が高まっている。

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資産家の家に生まれたカイユボットは、その豊富な財力で、まだ評価が低かった印象派の作品を次々と購入し、画家たちを経済的に支えた。その一方、みずからも印象派展に作品を発表。パリの人々の日常を描いたその作品は、19世紀末、大きな時代の転換点にあったパリの空気に満ちていると評され、90年代半ば、欧米で没後100年を記念する回顧展が開かれたのをきっかけに、再評価が始まったのだ。
「印象派」といえばこれまで、光や色彩を強調した斬新な表現が注目されてきたが、カイユボットの作品にはもうひとつの側面がある。19世紀、「パリ大改造」によって街が大きく変貌する中で労働者や身近な家族の日常を、大胆な構図や独特の視点で描いていることだ。淡々と床を削る職人、町を行き交う人々、街角のペンキ塗り、人々の物憂い表情や後姿からかいまみえる倦怠感は、現代人の孤独を先取りしたものとして、深い共感を呼んでいる。
今回、アジアで初めてとなる回顧展が開かれているのを機に、知られざる傑作の数々を紹介。その人物像と、魅力に迫る。

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関連展覧会
カイユボット展-都市の印象派

キャスター

井浦新

1974年9月15日生まれ、東京都出身。ものづくり集団『ELNEST CREATIVE ACTIVITY』のディレクターを務め、国産にこだわったアイテム展開や、日本の伝統工芸継承のためのモノづくりを企画し現代ならではの新しい価値を創り続けている。1998年に是枝裕和監督の映画『ワンダフルライフ』で俳優としてのキャリアをスタート。『かぞくのくに』で第55回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。主な映画出演作に『ピンポン』、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』、『空気人形』、『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』など。2012年12月22日から2013年3月3日にわたり、箱根彫刻の森美術館にて作品展『井浦新 空は暁、黄昏れ展 ー太陽と月のはざまで ー』を開催。雑誌で、伝統工芸・美術の連載、さらに、自主制作として旅先の写真をまとめた冊子『日本遊行』なども出版。

「日曜美術館」は、20代のころから見続けてきた番組で、視聴者としてずっと楽しませてもらっていました。今回、司会という形で番組に参加させていただくことになり、心からうれしく、光栄に思っています。
番組では、役者としての経験を積んできた自分と、アナウンサーとして経験を積まれてきた伊東敏恵アナウンサー、この二人だからこそできる伝え方に挑戦したいと思っています。美術・芸術・文化を生み出す人と歴史を知り、場所を訪れ、そこで感じたことを、ゲストの方々とトークセッションの様に語り合うことで、多くの感動を視聴者の皆様に届けられるのではないかと思っています。
芸術は、知れば知るほど面白い。「日曜美術館」が積み重ねてきた歴史をしっかりと受け止めながら、新しい風を巻き起こし、若い世代や子どもたちにも、未来に向けて、その楽しさを伝えていきたいと思っています。一緒に、美術・芸術・文化を楽しみましょう。

伊東敏恵アナウンサー

山口県周南市出身。1996年入局、岡山放送局、広島放送局、東京のアナウンス室に勤務。
「ニュースウオッチ9」、NHKスペシャルなどのキャスターやナレーションを担当。

小学生の時から絵本を描くことが大好きで、その頃に作った絵本を今、娘が読むことも。初任地の岡山放送局では「美術館散歩」というコーナーを立ち上げ、各地の美術館を訪ねました。ところが・・・子育てが始まってからは、実はアートとはすっかり縁遠い生活になっていました。手の届かない特別なものではなく、毎日の暮らしの中、落ち込んだ時や忙しい時に、ハッとしたりジーンと染み入ってこそ、本当のアート!番組を通して皆様と一緒に美術を楽しみたいと思っています。

オルセー美術館、印象派。光や色彩が特徴的だが、カイユボットは変わってる。構図が、写真を撮ると明らかに大きさの違いなど、独特で観てみたい。

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