黒に染まれ
ダブルフェイスはここまでだ
暴かれるダブルフェイス
暴かれたダブルフェイス!
宿命が導く、
頂上決戦(バトルロイヤル)ミステリー!!
劇場版『名探偵コナン』シリーズ20作目、20周年記念作品。
原作やアニメでは黒の組織とFBIが対峙(たいじ)は定番だが、劇場版でこの2組がともに作品にて対峙することは初めてであり、CIAや公安警察も初めて劇場版に関与する。
それぞれバーボンとキールのコードネームで黒の組織へ潜入捜査を行なっている公安警察の安室透(降谷零)とCIAの水無怜奈(本堂瑛海)は劇場版初登場となる。また、FBIの赤井秀一は過去に回想シーンや声のみでしか登場がなかったため、こちらも劇場版には初登場となる。なお、2014年9月30日に死去した家弓家正に代わって土師孝也が演じるジェイムズ・ブラックはテレビシリーズに先駆けて本作に初登場する。
明確な姿や影は描かれず、変声機を通したような声のみではあるが、これまで原作とアニメの双方において謎に包まれていた、黒の組織のナンバー2にあたるラムも本作に初登場する。
前作に続き、白鳥警部が登場せず、2作続けて登場しないのは初である。また、本作は従来のシリーズに比べてアクションの要素がかなり多く、推理要素は少なくなっている。
本作のオープニングは大幅にリニューアルされており、新一がAPTX4869によってコナンになるまでの経緯や、灰原の紹介などが新たな作画で描かれている。前作の『業火の向日葵』ほどは短縮されていないが、博士のアイテムの紹介などが省略されており、劇場版に初登場となる安室透と水無怜奈、そして初めてストーリーに大きく絡むFBIの紹介にとどまっている。また、この紹介の中で降谷零が警視庁公安部ではなく警察庁警備局警備企画課(ゼロ)の所属である事が、原作やアニメに先立って明言された。演出では、新一がコナンになった経緯の説明の場面のみ、レンガの中に1カットずつ映像が挿入され、カットが変わるごとに映像が白黒になり別のレンガに次の映像が映された。オープニングで大幅に演出が変わったのは第11作『紺碧の棺』以来9年ぶりとなる。本作のオープニングでの声の出演のテロップはコナン役の高山みなみに続いて、灰原役の林原めぐみが表示された。
エンドロールにて、第17作『絶海の探偵』以来3年ぶりに事件後の様子が描かれており、前作に引き続きコナンの目は登場しない。また、終盤ではチーフプロデューサーとして2011年7月までの15年7ヶ月間シリーズに携わり、2016年1月14日に亡くなった吉岡昌仁が追悼されている。
劇場版シリーズの定番となっているエンディング後の次回作の予告が今作でも放映された。エンディングの後、満月と紅葉の落葉を背景に、服部平次役の堀川りょうによる「しのぶれど…ちゅうワケか」というセリフとともに、次回作の製作が決定したという旨の字幕による予告が流れた。明らかになったのは2017年春に公開予定との情報のみで作品名や内容は明らかになっていなかったが、のちに『から紅の恋歌』であると明らかになった。
近年のシリーズの他作品と同様に、本作も小学館ジュニア文庫から2016年4月14日に小説版が発売された。
ある夜、警察庁内に何者かが侵入し機密データを閲覧していた。これを察知した安室透や風見裕也ら公安警察は侵入した女と対峙するも、警察庁内から逃げられてしまう。車で逃走する女を追う安室、そしてFBIの赤井秀一を加えた三者によるカーチェイスが繰り広げられる。女は逃げながらも「ノックはスタウト、アクアビット、リースリング。あなたが気にしていたキール、バーボン」とのメールを誰かに送信していた。赤井は女の進路を先読みして車のタイヤを撃ち抜き、橋から落下させて爆発に至るが、捕縛するには至らなかった。一方、カーチェイスから命からがら逃げのびた女は、東都水族館の多色ライトを目撃すると同時に頭をおさえて苦しみだし、気を失う。
翌朝、謎の爆発事件がニュースで報道される中、コナンと少年探偵団一行はリニューアルオープンの日を向かえた東都水族館を訪れていた。コナンたちはそこで、記憶を失ったオッドアイの女に遭遇する。コナンはガソリンの臭いや割れた車のフロントガラスの破片などから昨夜の爆発事件との関連を疑い、警察に連絡を取ろうとするも記憶を失った女に拒否されてしまう。そこで彼女を知る人物を探すため東都水族館で情報収集を開始する少年探偵団であったが、歩美、光彦、元太の3人は捜査もそっちのけでダーツなどして謎の女と遊び、一方でコナンは蘭や警察に記憶喪失の女のことを伝える。
時を同じくして、ベルモットが東都水族館内で誰かを探していた。彼女が探していたのは、少年探偵団と行動を共にしていた謎の女だった。
東都水族館で情報収集を続けるコナンと灰原だったが、そのころ阿笠博士と少年探偵団の3人、謎の女はリニューアルの目玉のひとつである世界初の二輪式観覧車の列に並んでいるところだった。ベルモットはその途中で謎の女に声をかけるが、謎の女は身に覚えがなく、そのまま観覧車へと向かっていく。道中でコナンたちを見つけた元太は身を乗り出して、そのまま地上へ落下してしまうが、謎の女は元太を助けるために自ら飛び降り、人間離れした身のこなしで無事に元太を救出する。異なる目の色にダーツの腕前やその身体機能から、灰原は記憶喪失の女が組織のNo.2であるラムではないかと疑う。ラムの素性は謎が多く、このままでは皆が危ないと心配するが、歩美たち3人と謎の女はこっそり観覧車に乗った後だった。その観覧車の上空で謎の女が苦しみだし、「ノックはバーボン、キール、スタウト、アクアビット、リースリング…」と呟く。歩美から連絡を受けたコナンは、謎の女が言った「スタウト」「アクアビット」「リースリング」が酒の名前であることから、彼女が組織に関係していることを確信する。そして、謎の女はそのまま警察病院へ搬送された。
一方、組織のコルン、キャンティ、ジン、ウォッカは世界各地でスタウト、アクアビット、リースリングを次々と射殺し、その後、日本で安室と水無怜奈を処刑しようとしたが、コナンと赤井の機略により安室の逃走を許してしまう。その直後、ラムからの命令を受けたジンたちは怜奈を放置し、組織の一員である謎の女の奪還へと向かうのだった。
警察病院では、謎の女の身柄を警視庁捜査一課から公安へと引き渡さざるを得ない状態となり、風見たち公安は安室の指示で謎の女と共に東都水族館へ向かう。また、コナンはFBIと接触し、謎の女のコードネームが「キュラソー」で、ラムの右腕であることを知る。そして、酒のキュラソーに5種類の色がある事と彼女の特殊な脳の損傷から、彼女の持っていた色違いの5枚組の半透明シートの意味をコナンは見出す。その推論からコナンは、キュラソーが東都水族館の観覧車の頂上で多色ライトを見ると記憶が戻る事に気が付き、急いで東都水族館へと向かう。
東都水族館では、少年探偵団の子供たちを特別に観覧車に乗せるために、園子が鈴木財閥のコネを使って一方の観覧車を貸切にしていた。そこへキュラソーを連れた風見が到着し、園子が特別に貸し切った側の観覧車に乗る事になる。手錠で拘束した状態にしたキュラソーとともに観覧車に乗り込もうとする風見に対し、何とか水族館に到着したコナンはそれを止めようと叫ぶが、声は届かず乗り込まれてしまう。従業員に扮した安室はその様子を見届けながら、スタッフにしか入れないスペースへと進入する。
何とか観覧車の頂上まで登ってきた安室は先に到着していた赤井を見つけ、「日本の警察は信用できないのか」と挑み掛かり、赤井は「狩るべき相手を見誤らないで戴きたい」と言いながらも応戦する。2人は互角かつ熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げるが、そこへ赤井を探していたコナンが到着し、観覧車に爆薬が仕掛けられている事を伝えると、2人は戦いを中断し、安室は赤井から受け取った工具で起爆装置の解体に取り掛かる。赤井の調査により、仕掛けられた爆薬は威力の高いC-4である事が判明し、安室は起爆装置の解体を急ぐ。
組織のジン、ウォッカ、キャンティ、コルンは特別に用意したオスプレイに乗り込み、ベルモットから送られてくる地上からの合図を待っていた。そして、キュラソーの乗ったゴンドラが頂上に到達した瞬間、ベルモットの細工により水族館以外の区域が停電し、ジンたちの乗ったオスプレイは観覧車へと近付く。多色ライトを見たことで全ての記憶を取り戻したキュラソーは、風見を気絶させて手錠を取り外し、ベルモットと連絡を取ってジンが自分を回収しようとしている事を知る。オスプレイの下部からはアームが現れ、キュラソーの乗ったゴンドラを掴むが、走り去る人影が見えた事から、一行はセンサーカメラでゴンドラ内部の人影を探索する。モニターに映し出された映像には少年(コナン)と成人男性(風見)の影しかなく、キュラソーが脱走した事を知ったジンはゴンドラを捨てて、観覧車への銃撃を開始する。
動くものに対して銃撃している事からコナンと赤井、安室は身動きが取れずにいた。一方、キュラソーはコナンを探しに東都水族館へ来ていた灰原と遭遇し、その言動から彼女が幼児化したシェリーであることを見抜く。キュラソーを見た灰原は恐れおののき落下しそうになるが、キュラソーに助けられる。自分を助けた理由を尋ねた灰原に対しキュラソーは「今の自分の方が気分が良い」と組織を裏切った事を告白する。更に同じ観覧車に少年探偵団の子供たちが乗っている事を灰原から聞いたキュラソーは、灰原に子供たちを托し逃げるよう促した後、おとりとなって飛び出す。
激しく動く人影を見つけたウォッカは、そのフォルムと動きからキュラソーである事を見抜き、ジンたちは標的をこの人影に絞る。そして、攻撃が一か所に集中している事を察知したコナンと赤井が動き出す一方で、安室はあと少しと言う所で停電の影響を受けたが、ジンが起爆スイッチを押す直前で起爆装置の解体に成功した。起爆装置が解体されたことを知ったジンは、コルンに命じて観覧車の車軸を銃撃させ、観覧車もろとも中にいる人間を抹殺しようとする。
オスプレイの体勢を崩し5秒の間にローターの部分を撃ち抜きさえすれば、オスプレイの撃墜も可能と言う赤井の話を聞いたコナンはオスプレイの体勢を崩す策を思い付くが、夜の暗がりにオスプレイが紛れて攻撃体勢に入れない。5秒間だけオスプレイが見えれば良いと聞いた安室は、大量の爆薬を詰め込んだ袋を投げ空中で爆発させ、爆発の明かりでオスプレイの位置が見えたコナンは花火ボールを蹴り上げ、オスプレイに当てた後にその上空で爆発させ、その間に赤井がローター部分への狙撃を成功させる。
ジンたちはオスプレイが墜落していく中でも観覧車の車軸を集中的に射撃し、車軸が外れた事を確認して離脱する。灰原と少年探偵団が乗っていた観覧車は脱輪した上に水族館へと向かって転がり出し、蘭や園子を含む客たちは奥のイルカショー会場へ避難する。コナンは固定されている観覧車と伸縮式サスペンダーを使って繋げるべく、安室の手を借りて飛び移り、赤井と協力して固定するが、観覧車は止まる事無く水族館を破壊し、イルカショー会場を目掛けて接近し続ける。コナンがボール射出ベルトのボールを前方に向かって膨らませてもなお観覧車は止まらなかったが、目覚めていたキュラソーが観覧車を止めようと、重機で特攻を行う。何とか観覧車を止めることに成功したが、自身は重機もろとも潰され爆発に巻き込まれる。
事件後、キュラソーは遺体で発見されるが、公安の風見らが確認した時には身元の判別も不可能な状態だった。遺体の手から遺品が落ち、コナンはそれが黒焦げになったイルカのストラップだと確信する。公安の風見はストラップをキュラソーの記憶装置と訝(いぶか)しむが、コナンは「いや、記憶じゃない、思い出だよ。黒焦げになっちまったけどな。」とそれを否定する。
後日の阿笠邸では、キュラソーの死を知らない少年探偵団が彼女と本当に友達になれたのかと嘆いていたが、それに対し蘭は「こんなに思われているならもう友達なんじゃない」と優しく諭す。その様子を見て、少年探偵団との触れ合いがキュラソーの「心の色」を変えたのだとコナンが確信する場面で物語は終幕を迎える。
登場人物
メインキャラクター
江戸川 コナン - 高山みなみ
本来の姿は高校生探偵として名を馳せている工藤新一。黒の組織に薬を飲まされ、小学生の姿になっている。
毛利 蘭 - 山崎和佳奈
工藤新一の幼馴染かつガールフレンドで、コナンの保護者的存在。本作では比較的出番が少なく、ストーリーには直接関わっていないが、クライマックスの観覧車事件には現場に居合わせている。
毛利 小五郎- 小山力也
毛利蘭の父親である私立探偵で、世間では「眠りの小五郎」として名を馳せる。蘭と同じく出番は少なめで、ストーリーへの絡みは無い。
工藤 新一 - 山口勝平
コナンの本来の姿で高校生探偵。世間では蘭と遊園地に行ったあと、行方不明ということになっている。
阿笠 博士 - 緒方賢一
コナンの協力者の1人で、少年探偵団の保護者的存在。
灰原 哀 - 林原めぐみ
本名は宮野志保。その正体は組織で「シェリー」のコードネームを与えられ、APTX4869の研究開発に携わっていた科学者である。
少年探偵団
吉田 歩美- 岩居由希子
円谷 光彦- 大谷育江
小嶋 元太 - 高木渉
鈴木 園子- 松井菜桜子
毛利蘭の親友で、工藤新一の同級生。後半より登場し、ストーリーには直接関わらないが、少年探偵団の子どもたちのために東都水族館の観覧車を貸切にしている。
目暮 十三- 茶風林
佐藤 美和子- 湯屋敦子
高木 渉- 高木渉
千葉 和伸 - 千葉一伸
榎本 梓 - 榎本充希子
松田 陣平
元警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の刑事。故人。本作では零の回想及び背景に登場。零とは警察学校時代の友人であったことが本作で明かされた。零が彼から学んだ爆弾解体の知識と技術が、終盤で重要な役割を担うことになる。
FBI
本作では、FBIが2014年公開の劇場版第18作『異次元の狙撃手』以来2年ぶり2作目の登場。但し、赤井秀一は初登場。
赤井 秀一 - 池田秀一
FBIの捜査官で、一時期「ライ」のコードネームを与えられて組織への潜入捜査を行っていたが、キャメルのミスによりスパイであることが発覚したため、FBIへ戻った。ある事件でキールによって殺害されたと思われていたが、工藤有希子と阿笠博士の協力の下、大学院生の沖矢 昴(おきや すばる)という架空の人物に成り済まし、工藤邸に居候している。使用している車はシェルビー GT-500である。
ジョディ・スターリング - 一城みゆ希
ジェイムズ・ブラック - 土師孝也
アンドレ・キャメル - 梁田清之
黒の組織
新一に薬を飲ませて幼児化させた秘密組織で、本作では2009年公開の劇場版第13作『漆黒の追跡者』以来7年ぶり、2001年公開の劇場版第5作『天国へのカウントダウン』と合わせて3作目の登場を。2016年現在、組織の正式名称は不明。
ジン - 堀之紀
組織の実行部隊のリーダー。ベルリンでリースリングを射殺した。また、キュラソー奪還のためにオスプレイを使用した作戦を決行する。
ウォッカ - 立木文彦
ジンの腹心。
ベルモット - 小山茉美
ジンも一目を置く組織の幹部。変装の達人だが、今作では変装はしていない。主に東都水族館内で暗躍し、キュラソーを捜索したり、サーバー室に侵入してウイルスを感染させ東都水族館を停電させたりする。
キャンティ- 井上喜久子
組織に所属するスナイパー。トロントでアクアビットを射殺した。終盤ではオスプレイの操縦を担当する。
コルン - 木下浩之
組織に所属するスナイパー。ロンドンでスタウトを射殺した。終盤ではオスプレイの操縦を担当する。
ラム
「あの方」の側近であり、組織のNo.2の立場にいる幹部。本作ではキュラソーの回想に登場するも、変声機を通したような声で話す。2017年2月現在、作中に名前や姿も登場しないため、詳細は不明。
組織の潜入者
黒の組織にはアメリカのFBIやCIA、日本の公安警察などから数々のスパイが潜入しており、本作では以下の2名とライ(=赤井)を含めた3名が、キーパーソンとしてストーリー展開に大きく絡んでいる。なお、カタカナの名前が組織内でのコードネームで、カッコ外の名前が偽名、カッコ内の名前が本名である。
バーボン / 安室 透(降谷 零) - 古谷徹
警察庁警備局警備企画課(ゼロ)所属の公安警察官。現在、組織への潜入捜査を行なっており、「バーボン」のコードネームを与えられている。偽名の「安室透」は私立探偵として活動する際に使用している。本作で初めてスーツを着用した姿が描かれた。
キール / 水無 怜奈(本堂 瑛海)- 三石琴乃
CIAの諜報員。現在、組織への潜入捜査を行なっており、「キール」のコードネームを与えられている。偽名の「水無怜奈」は日売テレビのアナウンサーとして活動する際に使用しているが、現在は長期の海外旅行を名目に休業中と言う事になっている。
組織のメンバー
本作には組織のメンバーとして4名のオリジナルキャラクターが出てくるが、正規のメンバーはキュラソーのみで、残りの3名は全員スパイである。
キュラソー - 天海祐希
銀色のロングヘアーとオッドアイが特徴の女性。黒の組織の一員であるが、冒頭にて記憶喪失となったところ、コナン達少年探偵団と出会い親しくなる。「キュラソー」は組織から与えられたコードネームであり、本名は不詳。
スタウト: - マイケル・リース
MI6所属の男性捜査官で、黒の組織に潜入している。「スタウト」は組織から与えられたコードネームであり、本名は不詳。NOCであることが露見し、ロンドンでコルンに射殺される。コルンとは親しかった様子。
アクアビット:- カート・コモン
CSIS所属の男性捜査官で、黒の組織に潜入している。「アクアビット」は組織から与えられたコードネームであり、本名は不詳。NOCであることが露見し、トロントでキャンティに射殺される。
リースリング: - 沢海陽子
BND所属の女性捜査官で、黒の組織に潜入している。「リースリング」は組織から与えられたコードネームであり、本名は「レオン・ブッフホルツ」。NOCであることが露見し、ベルリンでジンに射殺される。
公安警察
風見 裕也: - 飛田展男
警察庁警備局警備企画課所属の公安警察官。降谷零の部下。男性。終盤で零の指示により、手錠で拘束したキュラソーと2人きりで観覧車に乗っていたが、ゴンドラが頂点に到達した際に全ての記憶を取り戻したキュラソーから暴行を受け気絶する。名前の由来はアニメ『機動戦士Zガンダム』の登場人物であるカミーユ・ビダン。
公安警察官 - 志村知幸、佐藤美一
アナウンサー - 笠原留美
コナンがスマホで見ていたニュースで、謎の爆発事故の概要と東都水族館のリニューアルオープンを伝えていた。
医師 - 鈴木琢磨
東都水族館の医務室に勤める男性医師。
観覧車で気を失ったキュラソーの検査を行い、彼女の脳弓(英語版)に珍しい損傷がある事を佐藤刑事に、彼女の片目は虹彩が透明になっており、それを隠す為の黒のコンタクトレンズが見つかった事をコナンにそれぞれ伝える。
観覧車の受付係
観覧車のチケットを売って欲しいと言う公安警察の風見に対し、観覧車のチケットの販売は既に終了したことを伝えるが、警察手帳を見せられ、ブース内に招き入れて対応する。
東都水族館のスタッフ
園子の頼みで、少年探偵団の子どもたちを観覧車に乗せるために、特別に観覧車を貸切にする。
観覧車の案内係
貸切になった観覧車に乗ろうとした少年探偵団の子どもたちを止めるが、別のスタッフから鈴木財閥の関係者だと伝えられ、乗せることになる。しかし、その直後にキュラソーを連れた公安警察の風見達が来て困惑するが、結局こちらも観覧車に乗せる。
東都水族館の学芸員
観覧車が水族館に向かって転がって来ていることを知り、危険なので避難するよう客に指示を出した。
主題歌
B'z「世界はあなたの色になる」
作詞 - 稲葉浩志 / 作曲 - 松本孝弘
スタッフ
原作 - 青山剛昌
監督・絵コンテ - 静野孔文
製作 - 久保雅一、小石川伸哉、中山良夫、都築伸一郎、大田圭二、吉田力雄
脚本 - 櫻井武晴
絵コンテ協力 - 寺岡巌、金井次朗、鍋島修、工藤隆光
演出 - 静野孔文、鍋島修、永岡智佳、菅井嘉浩、濁川敦
キャラクターデザイン・総作画監督 - 須藤昌朋
デザインワークス - 小川浩
作画監督 - 岩井伸之、清水義治、堀内博之、野武洋行、高橋成之、広中千恵美、岩佐裕子、宍戸久美子
作画監督補佐 - 川口隆、吉見京子、かわむらあきお、福永智子
アクション作画監督 - 金井次朗、安藤義信
レイアウト作画監督 - 中島里恵
色彩設計・色指定・仕上検査 - 中尾総子
特殊効果 - 林好美
美術監督 - 佐藤勝、福島孝喜
3D背景ディレクター - 長谷川弘行
撮影監督・メインタイトルCGアニメーション - 西山仁
CG監督 - 小岩寛満、松倉大樹
編集 - 岡田輝満
音響監督 - 浦上靖之、浦上慶子
音響効果 - 横山正和、横山亜紀、山田香織
音楽プロデューサー - 近藤貴郎、大野久子
音楽 - 大野克夫
ストーリーエディター - 飯岡順一
マーチャンダイズ・ディレクター - 小沼俊
アシスタントプロデューサー - 米倉功人
プロデューサー - 諏訪道彦、近藤秀峰、石山桂一
アニメーション製作 - TMS/V1 Studio
アニメーション製作協力 - スタジオコメット
製作 - 「名探偵コナン」製作委員会(小学館、讀賣テレビ放送、日本テレビ放送網、小学館集英社プロダクション、東宝、トムス・エンタテインメント)
特別協力 - セブン-イレブン、ゲオ、BANDAI NAMCO、hulu
配給 - 東宝
公開・2016年04月16日
上映時間・112分
製作国・日本