香港に、国外初のグッドデザイン賞情報発信拠点兼ストア「GOOD DESIGN STORE」が5月1日にオープンした。
ストアは、この春オープンしたばかりの「PMQ」という商業施設内への出店となる。PMQは、文化的感度の高い人たちが訪れる香港セントラル・ソーホー地区に位置し、若手クリエイター支援を目的に行政主導で開設された施設。7階建ての建物には100以上のスタジオがあり、クリエイティブ分野での起業やビジネス拡大へ挑戦する場となる。併設されるイベントスペースでは、トークショーやワークショップなど、クリエイターにとって目の離せない数々のイベントが行われる予定だ。
GOOD DESIGN STOREは、Gマーク商品約90種類をセレクトし販売するスペース、日本のクリエイティブシーンを紹介するギャラリー、デザインブックコーナーの三つのスペースにより構成される。アートディレクターの廣村正彰氏がグラフィック全般、インテリアデザインのGeneral Storeが店舗、作曲家・サウンドデザイナーの畑中正人氏が店内BGMを手がけた。
これまでもアジア諸国でGマークのプロモーションは行われてきたが、改めて着目したいのは、Gマーク商品をいつでも手にできる店舗が初めて国外に出店するということだ。
香港クリエイティブシーン注目のスポットであるPMQに「日本の良質なデザイン」という選択肢が加わる。廣村氏がデザインしたショップバックには、シンプルで軽やかなストアのロゴとともに、私たちにとってお馴染みのGマークのロゴが配されている。このショップバックを手に香港の街を歩く人によって、Gマークの存在が広まっていくことを期待したい。